こんにちは、池本です。
お庭を快適に過ごすための必須アイテムと言っても良い「目隠しフェンス」。
お庭全体の外構のスタイルの話ですが、数十年前はクローズ外構でお庭が見えないことが多かったですが、少し前まではオープン外構が主流でした。
オープン外構は外から丸見えになることが多く、防犯上は誰が出入りしているか分かるので良い面もありますが、簡単に侵入できてしまうというデメリットもありますし、何より視線が気になってお庭でゆっくりと過ごすことができないというデメリットが大きいと感じています。
最近では、セミクローズ外構やセミオープン外構という考え方が多く、これらはどちらも同じ意味として捉えてよいですが、クローズすぎずオープンすぎず、隠すところは隠して見せるところは見せる、とバランスの良い考え方です。
目隠しをする場合、最も代表的なエクステリアは「目隠しフェンス」です。
目隠しフェンスと言ってもたくさんの種類がありますが、その中で特に人気があるLIXILさんの商品を徹底的に解説していきます!
お庭の目隠しをご検討されている方の参考になればうれしいです。
目隠しフェンスを設置するうえでの注意事項
まずは目隠しフェンスを設置したあとに後悔しないように、フェンスの基本的なことをお伝えします。
基本的なことなんですが、それ故に非常に重要なことです。
目隠し率とフェンスの構造
目隠しフェンスと言っても、完全に目隠しできる「目隠し率100%」から、少し隙間があるけど目隠し効果が高い「目隠し率80%以上」などのパターンもあります。
人によって感覚は異なると思いますが、一般的にはフェンスの目隠し率は85%を超えると目隠しフェンスに分類されます。
次にフェンスの構造ですが、目隠しの場合は大きく3つに分類することができます。
- 完全目隠し(目隠し率100%)
- ルーバーフェンス(目隠し率100%)
- 横・縦格子(目隠し率80~90%)
完全目隠しは、フェンス本体が面になっていて、内側と外側で完全に分断されています。
デザインは横ライン、縦ライン、すりガラス調など選択肢もあります。
次のルーバーフェンスですが、こちらも目隠し率は100%ですが、少しだけ風が抜ける構造になっています。
デザインは横ラインのみですが、フェンス本体の横ライン部分が斜めになっていて隙間が空いています。
フェンスを真下から覗き込むと向こう側(空)が見えるので厳密には見えるところもありますが、現実的にはフェンスの向こう側の庭やリビングはフェンス越しには見えませんので目隠し率100%です。
最後の横・縦格子ですが、こちらは格子状になっているので隙間から若干向こう側は見えます。
ただ、一般的なフェンスよりは隙間が細いので、目隠し効果は高いです。
縦格子の場合は、真正面から見ると横格子と同じように隙間は見えますが、角度がつくと完全に目隠しにできるのでより目隠し効果を高めたい場合は縦格子という選択もありです。
(ただ、横と縦の格子でデザイン的な印象が全く異なるので、個人的にはどちらかというとデザイン面を重視したほうが満足度が上がることが多いのでは、と感じています)
目隠しフェンスの高さ
目隠しではない、境界を仕切る意味でのフェンスは1m前後の高さで良いことが多いですが、目隠しをする場合は文字通り視線をカットしたいので、高さが必要になります。
一般的には地面からの高さが180cmあれば、ほとんどの場合は視線をカットできます。
身長が180cmの人でも目線は170~175cmくらいなので、目隠しになります。
ただ、例えば道路側と庭側で高さが違う場合は、もっと低くても大丈夫、もっと高くする必要があるなど、どこからの視線をカットしたいのかによってフェンスの高さは変わってくるので注意が必要です。
こればっかりは実際に現地でシミュレーションしながら、フェンスの位置を決めていく必要があります。
ですので、新築建築時に一気に目隠しフェンスまで取り付けてしまう場合は、十分に打ち合わせをするようにしてくださいね。
せっかく目隠しフェンスを取り付けたのに、目隠しになっていないということになるともったいないですからね。
人気のLIXIL目隠しフェンス
それではLIXILさんの目隠しフェンスの中でも人気の商品を紹介していきます。
フェンスAB YS3型
リクシルさんにも確認しましたが、目隠しフェンスで最も人気のある商品が、このフェンスAB YS3型です。
目隠し率は88.6%
フェンスの高さは60cm、80cm、100cm、120cmの設定がありますが、高くなればなるほど隙間が細くなっていくという特徴があります。
(他のフェンスはこのような特徴はなく、高さを変更しても一定の隙間です)
どちらかというと、縦桟よりも横桟のフェンスのほうが良く売れていると思いますが、横桟の目隠しフェンスの中では安価ということもあり、一番人気となっています。
ほとんどの場合、桟が細くなればなるほど金額は上がってきます。フェンス本体1枚、高さ100cmの定価は
- YS1型:49,700円(目隠し率71.6%)
- YS2型:39,700円(目隠し率82.8%)
- YS3型:25,000円(目隠し率88.6%)
と、YS3型は目隠しフェンスの中では非常にコストパフォーマンスが高いです。
木目調にすると金額が上がってしまいますが、YS3型には「片面木目調」というカラーもあり、以下のような金額差になります。
以下はすべてYS3型、高さ100cm、本体1枚の定価
- アルミカラー:25,000円
- 両面木目調:36,900円
- 片面木目調:30,600円(新製品)
片面木目調は、人気のある商品に追加されたカラー(だと個人的には考えています)で、木目調にしたいけど、コストを抑えたい場合に有効な商品です。
カラーでご注意点が3つあります。
- アルミカラーの選択肢はたくさんありますが、ダスクグレーのみ10%ほど金額が上がります。
- 木目調を選択する場合は、枠と柱のカラーは「シャイングレー」と「ブラック」のみです。
- 枠や柱を木目調にすることはできません(フェンスAAという上位機種なら可能)
フェンスAB YL2型
次に紹介するのは完全目隠しですが、風が抜けるルーバータイプ。フェンスAB YL2型です。
ただ、風が抜けると言ってもカタログ表記だと「通風率4%」です。
風が「少しだけ抜ける」。これくらいの表現のほうが良いと思います。
先ほど紹介したYS3型は僅かですが隙間がありましたが、YL2型は目隠し率100%。
視線を完全にシャットアウトできます。
高さ100cm、フェンス本体1枚の金額は34,000円です。
こちらも木目調カラーと片面木目調カラーも選択できます。
それぞれの金額は以下のようになります。(高さ100cm、本体1枚のみの金額)
- アルミカラー:34,000円
- 両面木目調:52,800円
- 片面木目調:41,000円(新製品)
カラーのご注意点は上で紹介したYS3型と同じですが、再度記載しておきますね。
- アルミカラーの選択肢はたくさんありますが、ダスクグレーのみ10%ほど金額が上がります。
- 木目調を選択する場合は、枠と柱のカラーは「シャイングレー」と「ブラック」のみです。
- 枠や柱を木目調にすることはできません(フェンスAAという上位機種なら可能)
フェンスAB TS2型
これまで横ラインのデザインを紹介してきましたが、ここで縦ライン(縦桟)の目隠しフェンスの登場です。
フェンスAB TS2型。
イメージとしては一番人気のYS3型を縦にした感じです。
縦桟の太さも同じです。目隠し率は88.9%。
横桟のYS3型と金額を比較すると、細かい部品は異なりますが、本体の金額は全く同じです。
この記事の冒頭でもお伝えしましたが、縦桟の場合は隙間があっても斜めから見た場合はかなりの目隠し効果があります。
そういう意味でいうと、横桟のフェンスAB YS3型よりも目隠し効果はぐっと高くなります。
フェンスAB YL3型
今回最後にご紹介するのは完全目隠しのルーバータイプ。
フェンスAB YL3型です。
この商品は木目調は選択できずアルミカラーのみですが、最もコストパフォーマンスが高い目隠し率100%のフェンスということでご紹介します。
先の紹介した、同じルーバータイプのYL2型と金額はほとんど同じですが、YL3型の方が少しだけ安いのと、横のラインが細いので、デザイン性の違いで選択して良いと思います。
LIXIL人気の目隠しフェンス:まとめ
今回はLIXILさんで人気の目隠しフェンスを紹介してきました。
一覧でまとめておきますね!
●フェンスAB YS3型
- 目隠し率:88.6%
- 採光率:11.4%
- 通風率:11%
- 本体1枚の定価(高さ1m):25,000円
- カラー:アルミカラー+木目調あり
●フェンスAB YL2型
- 目隠し率:100%
- 採光率:0%
- 通風率:4%
- 本体1枚の定価(高さ1m):34,000円
- カラー:アルミカラー+木目調あり
●フェンスAB TS2型
- 目隠し率:88.9%
- 採光率:11.1%
- 通風率:11%
- 本体1枚の定価(高さ1m):25,000円
- カラー:アルミカラー+木目調あり
●フェンスAB YL3型
- 目隠し率:100%
- 採光率:0%
- 通風率:5%
- 本体1枚の定価(高さ1m):31,200円
- カラー:アルミカラーのみ
紹介した目隠しフェンスは4種類ですが、非常に人気のある商品ばかりです。
どれもコストパフォーマンスが高いのが特徴ですね。
もっとデザイン的にこだわりたいという場合は
- フェンスAA木調
- フェンスAAメタル調
- Gスクリーン
という商品でも目隠しタイプはたくさんあります。
目隠しフェンスで最も大切なことは「想定通りの目隠しができる」ことです。
この記事の冒頭でフェンスのご注意事項をまとめていますので、設置した後に後悔しないようにしてくださいね。