「サンルームを戸建てに設置したい」方へ! LIXILが提案するテラス囲い・ガーデンルームの魅力と選び方

「戸建てにサンルームがあったらいいな」…そう考えている方は多いのではないでしょうか。

明るい日差し、便利な洗濯物干しスペース、趣味の空間。サンルームへの憧れは様々です。

しかし、「サンルーム」「テラス囲い」「ガーデンルーム」と似た言葉があり、違いが分かりにくいかもしれません。

実は「サンルーム」は広い意味で使われ、目的や構造でタイプが分かれます。

この記事では、「サンルーム」に関する疑問を解消し、LIXILの「テラス囲い」「ガーデンルーム」の特徴や選び方を分かりやすく解説します。

あなたの暮らしにぴったりの空間を見つけるお手伝いができれば幸いです。

目次

戸建てにサンルーム? テラス囲い? ガーデンルーム? 言葉の違いとLIXILのご提案

「戸建て住宅にサンルームが欲しい」と思ったら、まず言葉の違いを知ることが大切です。

一般的にイメージされる「サンルーム」は、実は「テラス囲い」や「ガーデンルーム」であることが多いのです。

それぞれの特徴とLIXIL製品をご紹介します。

「サンルーム」「テラス囲い」「ガーデンルーム」それぞれの特徴って?

言葉を整理しましょう。

本格的なサンルーム」は「太陽の部屋」。建物の延長として、居室のように使える空間です。

しっかりした基礎工事が必要で気密性・水密性が高く、リビング延長や趣味部屋に使えます。

ただし、大工工事が必要で工期が長く費用も高額。固定資産税の対象にもなります。後付けは増築に近い考え方が必要です。

テラス囲い」は、テラス屋根に囲いを付けた簡易的なスペース。

大掛かりな基礎工事は不要で、費用を抑えられ工期も短めです。

主な用途は洗濯物干し、収納、子供やペットの遊び場など実用的なもの。

気密性・水密性はサンルームほど高くありませんが、通常の雨風は防げます。台風などでは雨水が入る可能性も。

固定資産税は対象となることが多いです。LIXIL製品では「サニージュ」がこのタイプ。「簡易サンルーム」とも呼ばれます。安価な商品はほとんどがこれです。

ガーデンルーム」は、テラス囲いよりデザイン性・快適性を高め、「庭とのつながり」や「暮らしを楽しむ」ことを重視した空間。

チェリーウッド+シャイングレー

おしゃれなデザインが多く、折戸でフルオープンにできたり、木目調素材を使ったりできます。

気密性・水密性はテラス囲いより高いことが多いですが、居室レベルではありません。

洗濯物干しはもちろん、くつろぎスペース、趣味、おもてなしなど多目的に使われます。「もう一つのリビング」のような感覚です。

価格はテラス囲いより高め。LIXILでは「GF」「ジーマ」「ココマ」「暖蘭物語」などがあります。

サンルーム・テラス囲い・ガーデンルーム 簡単比較表

項目本格サンルームテラス囲い (例: LIXIL サニージュ)ガーデンルーム (例: LIXIL GF, ジーマ)
主な用途居室、リビング延長洗濯物干し、簡易収納、遊び場くつろぎ空間、趣味、おもてなし
構造/基礎建物同様の基礎 (増築)簡易な基礎簡易な基礎 (デザイン重視)
気密性/水密性高い (居室レベル)低~中程度中~やや高い
費用感高い比較的安価テラス囲いより高い
工期目安長い短いテラス囲いより長い傾向
固定資産税対象対象のケースが多い対象のケースが多い
LIXIL製品例(後付け製品少)サニージュGF, ジーマ, ココマ, 暖蘭物語

このようにタイプは様々。目的や予算に合わせて最適なものを選びましょう。

LIXIL ならコレ! 実用派の味方「サニージュ」(テラス囲い)

「洗濯物干しを楽にしたい!」「雨や花粉を気にせず干したい!」そんな実用性重視の方には、LIXILのテラス囲い「サニージュ」がおすすめです。

最大の魅力は、洗濯物干しのストレス解消。

雨、風、花粉、PM2.5などを気にせず干せます。

囲いタイプなら外出中の突然の雨も安心。「降るかも…」と心配する必要がなくなります。

共働き家庭からは「夜間に気兼ねなく洗濯できる」という声も。

コストパフォーマンスの高さも魅力。本格サンルームやガーデンルームより費用を抑え、便利な空間を手に入れられます。囲い商品の中では圧倒的に安いですね。

洗濯物を快適に干す工夫も満載です。

風通しを良くする開口部のバリエーション(縦すべり出し窓など)で、湿気がこもりにくく乾きやすい環境に。

屋根パネルも選べます。標準のポリカーボネートは紫外線をカットし高強度。日差しによる室温上昇を抑える「熱線吸収タイプ」や、汚れが落ちやすい防汚機能付きの「熱線吸収アクアタイプ」も。

オプションで人気の「上下可動物干し」は、竿の高さを楽に変えられ、下のスペースを有効活用できます。

壁材オプション「エコカラットプラス」は、湿度調整や脱臭効果があり、より快適な空間に。

もちろん、洗濯物干し以外にも、リラックススペース、趣味の場所、収納スペースとしても活用できます。

サニージュは「部屋」ではありませんが、洗濯の悩みを解決し、便利な空間を提供する、実用的でコスパの良い製品です。

選べるスタイルが魅力! サニージュの納まりバリエーション

LIXIL「サニージュ」が選ばれる理由の一つは、設置場所や使い方に合わせて選べる「納まりバリエーション」の豊富さです。

代表的なタイプをご紹介します。

「床納まり」:部屋の床とフラットにつながり、室内空間の延長のように使えます。出入りもスムーズ。

「土間納まり」:地面と直接つながり、コンクリートやタイルで仕上げます。庭仕事の道具置き場、自転車収納、ペットスペースなどに便利。水洗いも可能です。

「ハーフ囲い納まり」:腰から下は壁、上部は開口部。開放感を保ちつつ雨風をある程度しのげます。布団干しにも便利。

2階バルコニー用には「造り付けバルコニー納まり」「アルミバルコニー納まり」があります。バルコニーを天候に左右されない物干しスペースに変えられます。

より開放的な「オープン納まり」は、屋根と柱がメイン。広い物干しスペースを確保したい場合に。

他にも「入隅納まり」や「部分囲い」など、様々な設置条件に対応できます。

本体カラーは5色。サッシの色に合わせると統一感が出ます。床材も選べます。

このように、サニージュは多彩なバリエーションで、きっとあなたのお家にぴったりのスタイルが見つかります。

おしゃれで快適! LIXIL の「ガーデンルーム」シリーズ

ジーマ天井:グレイッシュオーク

「洗濯物干しもいいけど、もっとおしゃれで庭と一体になれる空間が欲しい」「リビングの延長としてくつろぎたい」…そんなデザイン性や快適性も重視したい方には、LIXILの「ガーデンルーム」シリーズがおすすめです。

ガーデンルームは、テラス囲いより「部屋」に近い感覚で使えるよう、デザイン・機能性が高められています。庭とのつながりを演出し、暮らしを豊かに彩る空間です。

価格はテラス囲いより高くなりますが、見た目の美しさや快適性は格段にアップ。

折りたたみ式のドア(折戸)でフルオープンにできたり、木目調デザインを取り入れたりと、住まいのアクセントとしても楽しめます。

気密性・水密性もテラス囲いより高いことが多いですが、居室レベルではありません。

LIXILでは個性豊かなガーデンルームをラインナップ。

「ガーデンルームGF」:現在のスタンダードモデル。シンプルながら必要な機能を備え、多様な使い方ができます。

「ジーマ」:代表的なモデルの一つ。折戸パネルを左右に収納でき、フルオープン・フルクローズが可能。季節や気分に合わせて庭との一体感を楽しめます。

「ココマ」:前面FIX窓が特徴的。景色を切り取り、明るく開放的な空間を演出。腰壁タイプはプライベートなくつろぎ空間に。ルーム、テラス、サイドスルータイプから選べます。

「暖蘭物語」:英国風のエレガントで重厚感のあるハイエンドモデル。気密性・水密性・遮音性に優れ、細部までこだわりたい方におすすめ。

床の仕上げも人工木デッキやタイル貼りなどが選べます。

ガーデンルームは「もう一つのリビング」として、暮らしに豊かさと彩りを与えてくれます。理想の過ごし方をイメージしながら、お気に入りを探してみてください。

「サンルーム」はどこへ? 知っておきたい設置のポイント

「本格的なサンルーム」はどうなのでしょうか?

これは高い気密性・水密性を持ち、居室として使えるレベルの空間で、しっかりした基礎工事が必要な「増築」に近いものです。

既存の戸建てに後付けするのは不可能ではありませんが、ハードルがあります。

大工工事が必要で、工期が長く費用も高額になりがち。

既存の外壁への接続工事も複雑で、外壁を傷めたり雨漏りの原因になる可能性も。

固定資産税もほぼ確実に上がり、登記変更も必要になる場合があります。

ハウスメーカーの保証が無効になるケースも。必ず事前に建築会社に確認が必要です。

建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)の制限を超えると違法建築になります。

DIYでの設置は非常に危険です。

このように、既存戸建てへの「本格的なサンルーム」の後付けは大掛かり。

多くの方にとって、LIXILの「テラス囲い(サニージュ)」や「ガーデンルーム」の方が、現実的で満足度の高い選択肢となることが多いのです。これらは後付けを前提に設計されています。

戸建てにサンルームを後付け! LIXIL製品で実現する快適空間と注意点

「本格的なサンルーム」より「テラス囲い」や「ガーデンルーム」の方が後付けには現実的、と感じていただけたでしょうか。

ここでは、LIXIL製品を後付けする場合のポイントや注意点を詳しく見ていきましょう。

後付けするなら「テラス囲い」か「ガーデンルーム」がおすすめな理由

なぜLIXILの「テラス囲い(サニージュ)」や「ガーデンルーム」が後付けにおすすめなのでしょうか。

理由は「後付け」に適した特徴があるからです。

まず、基礎工事が比較的シンプル。大掛かりな基礎工事は基本的に不要で、工事の手間や費用を抑えられます。

そのため工期も短縮可能。サニージュなら1~2日で完了することも。生活への影響が少ないのは嬉しいですね。

費用面でも、本格的なサンルーム(増築)に比べるとかなり抑えられます。

また、既存住宅への取り付けを前提に設計されています。もちろん外壁への固定は必要ですが、増築ほど建物本体に大きな影響を与えずに設置できるケースが多いです。ただし、外壁の種類や住宅保証については事前の確認が重要です。

そして何より、テラス囲いやガーデンルームは、「洗濯物干し」「収納」「子供の遊び場」「くつろぎ空間」といった多くのニーズに応える機能を備えています。

本格的な「部屋」でなくても、日々の暮らしを豊かにする価値ある空間をプラスできるのです。

完全な室内空間ではない点を理解すれば、既存の戸建て住宅に快適さと便利さをもたらす、非常に有効な選択肢と言えるでしょう。

気になる費用は? LIXIL 製品の価格帯イメージ

やはり気になるのが費用ですね。LIXIL製品はどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

価格は製品、サイズ、仕様、オプション、設置場所の状況で大きく変動します。あくまで目安として捉え、正確な金額は必ず販売店に見積もりを依頼してください。

一番手軽なのはテラス囲いの「サニージュ」。シンプルな構成なら工事費込みで50万円台から可能なケースが多いでしょう。

ガーデンルームシリーズでは、「ガーデンルームGF」が比較的ベーシック。サニージュより高価ですが、デザイン性・快適性を求める方への入り口です。工事費込みで数十万円台後半からが目安。

「ジーマ」や「ココマ」など、よりデザイン性・機能性にこだわったモデルは価格帯が上がります。工事費込みで100万円を超えるケースも。

最上位モデル「暖蘭物語」は高級感あふれる仕様で最も高価。本体価格だけでも100万円近くからとなり、工事費などが加わります。

最終費用を左右する要因は、

  • 製品シリーズ、サイズ
  • 屋根材、床材の種類
  • 窓やドアの種類と数
  • オプション(網戸、日除け、物干しなど)
  • 設置場所の状況(整地、既存物撤去など)

などです。

極端に安い価格には注意が必要です。製品や工事の質が低いとトラブルの原因に。信頼できる販売店を選び、内容や保証をしっかり確認しましょう。

夏は暑くて冬は寒い? 知っておきたい温熱環境のこと

心配されるのが「夏は暑すぎない?」「冬は寒くない?」という温熱環境。

正直、ガラスやポリカで囲まれているため、外気温や日差しの影響を受けやすく、室内と同じ快適さを保つのは難しいです。

特に夏場、日当たりの良い場所ではかなりの高温になることも。「サウナ状態」と言われることもあります。

対策としては、

  • 屋根材を工夫:日射熱をカットする「熱線吸収タイプ」を選ぶ。
  • 日差しを遮る:オプションの「内部日除け」やカーテン、外部シェード(スタイルシェードなど)を利用。
  • 換気:窓を開けて風を通す。網戸付きの窓を適切に配置。換気扇も有効。

一方、冬場は日差しがあればポカポカ暖かいことも。しかし日が落ちると冷え込みます。

対策としては、

  • 補助暖房:小型ヒーターやホットカーペットなど。外部コンセントがあると便利。
  • 断熱性の高いカーテン。
  • 製品によっては高断熱ガラス(ペアガラスなど)も選択可能。

結露対策にも換気が有効です。

温熱環境は工夫次第で快適性を高められます。製品選びから対策を考え、上手に活用しましょう。

設置後のメンテナンスや注意点

長く気持ちよく使うためのメンテナンスや注意点です。

お手入れ:壁面や屋根は汚れます。水洗いしながら柔らかいブラシやモップで。屋根の掃除は少し大変かもしれません。防汚機能付きの屋根材(アクアタイプ)も選択肢に。

防水性:通常の雨風は防ぎますが、台風などの激しい雨では雨水が侵入する可能性も。普段の雨で水が入るなら施工不良の可能性も。業者に相談しましょう。建物との接続部のコーキングは経年劣化するため、10年程度で打ち替えが必要な場合が多いです。

税金:多くの場合、固定資産税が増額になります。年間数千円~数万円程度が目安。毎年かかるので事前に確認を。登記変更が必要な場合も。

住宅保証:後付け工事で外壁に穴を開けると、建物の保証(特に防水)が無効になる可能性が。必ず事前に建築会社に確認してください。外壁への影響を抑える施工方法もあります。

建築基準法:建ぺい率(敷地に対する建築面積の割合)の制限を超えないか確認が必要です。超えると違法建築になります。基本的には屋根が10平方メートル未満なら不要です。

プライバシー:外からの視線が気になることも。すりガラス調パネル、カーテン、目隠しフェンスなどで対策を。

これらの点を理解し、対策やメンテナンスを行うことで、長く快適に活用できます。

LIXIL 販売店に相談してみよう!

具体的なイメージが湧きましたか? それとも迷ってしまいましたか?

そんな時はぜひ、私たちのようなLIXIL製品を専門に扱う販売店にご相談ください!

メリットはたくさんあります。

  • 最適なプラン提案:状況や希望に合わせ、プロの視点でアドバイス。
  • 正確な見積もり:現地調査に基づき、詳細な見積もりを作成。
  • 実物確認:ショールームなどで色や質感、操作感を確認できる場合も。
  • 疑問解消:「外壁に取り付けられる?」「保証は?」などの疑問に専門知識でお答え。
  • 確実な施工:経験豊富なプロによる施工で安心。特に防水処理は重要です。DIYは避けましょう。

私たちは、お客様の理想の空間実現をお手伝いします。

「ちょっと話を聞きたい」「うちの場合は?」そんな気軽な気持ちで、ぜひ一度お声がけください。ご相談・お見積もりは無料です。

戸建て住宅にサンルームのまとめ

今回は「戸建てにサンルームを設置したい」方へ、言葉の違いからLIXIL製品の魅力、後付けの注意点まで解説しました。

まとめると、

  • 「本格サンルーム」:居室に近いが後付けは大変。
  • 「テラス囲い(サニージュ)」:実用性重視、手軽でコスパ良し。後付け向き。
  • 「ガーデンルーム(GF、ジーマ等)」:デザイン性・快適性重視、庭とのつながりを楽しむ。後付け可能だが高価。

LIXIL製品は、実用的な「サニージュ」からおしゃれな「ガーデンルーム」まで、暮らしを豊かにする多彩なラインナップがあります。

設置には費用、温熱環境、メンテナンス、税金、保証、法規など考慮点もあります。

しかし、ライフスタイルや予算に合わせて最適な製品を選び、計画的に設置すれば、大きな満足感と喜びをもたらしてくれるはずです。

「うちにはどれが合う?」「もっと詳しく知りたい」と思ったら、ぜひお近くのLIXIL販売店へ。

この記事が、あなたの素敵な住まいづくりの一歩となれば幸いです。

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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