ウッドデッキと屋根で広がる快適空間:プロ施工のメリットとLIXIL製品選び

ウッドデッキと屋根の組み合わせは、近年、住宅の外観やライフスタイルを大きく変えるリフォームとして多くの方に注目されています。

まるで屋外リビングのように、家族や友人と過ごす時間をもっと豊かに、そして快適にしてくれるこの空間は、日差しや雨風から守ってくれるだけでなく、季節を問わず楽しむことができる魅力に溢れています。

特に、DIYで作るのではなく、プロの業者に施工を依頼することで、耐久性や安全性はもちろん、細部にまでこだわった美しい仕上がりが期待できるのが大きなポイントです。

この記事では、ウッドデッキと屋根のメリットや、施工を依頼する際に注意すべきポイントについて、親しみやすい口調で解説していきます。

この記事のポイント
  • 屋根付きウッドデッキは快適なアウトドアリビング空間を実現する設計である
  • プロの施工依頼により安全性と耐久性が確保される
  • LIXILの多彩な製品ラインナップで最適な組み合わせが可能である
  • 施工費用は規模や仕様に応じた見積もりが重要である
目次

ウッドデッキに屋根を付ける魅力とプロに依頼するメリット

  • 屋根付きウッドデッキがもたらすメリット
  • DIYではなくプロに施工を依頼すべき理由
  • ウッドデッキと屋根を設置する際のポイント
  • テラス屋根とオーニングの違いと選び方

屋根付きウッドデッキがもたらすメリット

ウッドデッキに屋根を設置すると、天候や季節を問わずアウトドアリビングを楽しめるようになります。

夏の強い日差しを遮ってくれるので、真夏の昼間でもデッキ上で快適に過ごせますし、紫外線対策にもなります。急な雨が降ってきても慌てる必要がなく、屋根のおかげで濡れずにすむため、デッキに椅子やテーブルを置いてリビングの延長空間として気軽に利用できます。

実際、屋根付きのウッドデッキがあれば、雨の日でも軒下感覚で外の空気を味わったり、洗濯物をデッキに干したままでも濡らさずに済んだりと、生活の幅が広がります。

また、常に屋根で守られることでウッドデッキ自体の劣化も抑えられ、長くきれいな状態を保ちやすくなる点も大きなメリットです。

DIYではなくプロに施工を依頼すべき理由

屋根付きデッキは大きな構造物なので、DIYでの設置には相応のリスクがあります。

まず安全性の面では、専門業者に頼めば強度や耐久性もしっかり確保された施工が期待できます。ウッドデッキやテラス屋根は強風や台風時の風圧、積雪の重みに耐える必要があり、プロなら地域の気候や建築基準を踏まえた適切な施工を行ってくれます。

加えて、プロに依頼すれば仕上がりも美しく、雨漏りなどの心配も少なくなります。特に屋根を後付けする場合は、住宅の外壁への固定や防水処理など高度な知識と技術が必要です。

さらに、メーカー保証を受けるには所定の工事基準を満たす必要がありますが、プロの施工なら保証条件をクリアし、万一の際のアフターサポートも受けやすくなります。

DIYより費用はかかりますが、その分安心感と仕上がりの満足度が高く、長い目で見ればプロに任せる価値は大きいでしょう。

ウッドデッキと屋根を設置する際のポイント

ウッドデッキと屋根を設置する際には、事前にいくつか考慮したいポイントがあります。

まず、設置場所の寸法や家との取り合いをしっかり確認することが重要です。掃き出し窓の高さや軒の出などを考慮し、デッキと屋根の位置関係を適切に計画します。

また、日当たりや日差しの向きも確認しましょう。南や西向きで日差しが強い場所なら屋根やオーニングの遮光性能を重視し、逆に冬場の日差しを取り込みたいなら屋根材に透明なポリカーボネートを選ぶなどの工夫が必要です。

さらに、地域の気候条件にも配慮します。雪の多い地域では耐雪仕様のテラス屋根を選ぶ、風が強い地域では耐風圧強度の高い製品を選ぶといった判断が求められます。

加えて、家の外観との調和も大切です。ウッドデッキや屋根の色・デザインを住宅の外壁や庭の雰囲気に合わせれば、後付けでも違和感のない仕上がりになります。

最後に、予算に応じて優先順位を決めることもポイントです。デッキの広さや素材、屋根のタイプによって費用は変わるため、何を重視するか(デザイン、機能、広さなど)を明確にして計画すると良いでしょう。

テラス屋根とオーニングの違いと選び方

屋根付きウッドデッキを検討する際、固定式のテラス屋根にするか、可動式のオーニング(日よけ)にするか迷う場合があります。

それぞれメリットが異なるので、特徴を理解して選びましょう。テラス屋根とは、住宅の外壁に柱と屋根をしっかり固定して設置するタイプの屋根です。柱で支えるため頑丈で、常時設置されているので突然の雨でも安心感があります。

屋根材には一般的に透明または半透明のポリカーボネート板が使われ、雨を防ぎながら日中はある程度の採光も確保できます。

一方、LIXILのテラスSCのようにアルミ製の屋根材を採用したタイプでは日光を完全に遮断し、真夏の強烈な日差しもシャットアウトできます。

これに対し、オーニングは建物の壁に収納式の布製の日よけを取り付け、必要なときにだけ引き出して使うタイプです。

オーニングの利点は、使わないときは巻き取って収納できるため景観をすっきり保てることと、日差しの加減に応じて出し入れを調整できる柔軟性にあります。

電動式でリモコン操作や風センサー連動のモデルもあり、ボタンひとつで開閉可能です。ただし布製のため、強風や豪雨時には収納する必要があり、テラス屋根に比べると耐候性では劣ります。

そのため、普段から軒下のようにしっかり雨除けスペースを確保したい場合はテラス屋根を、必要なときだけ日陰を作れれば良い場合や室内への日射を調節したい場合はオーニングを、と目的に応じて選ぶと良いでしょう。

LIXILのウッドデッキと屋根製品:特徴と選び方

  • 樹ら楽ステージ・レストステージ:定番の人工木デッキ
  • デッキDS・デッキDC:高機能で快適な新世代デッキ
  • テラスSC・スピーネ・テラスVS:LIXILテラス屋根の違い
  • 彩風オーニングシリーズ:手軽に日除けと雨よけ
  • 最適な組み合わせと施工費用の目安

樹ら楽ステージ・レストステージ:定番の人工木デッキ

LIXILの代表的なウッドデッキ製品として「樹ら楽ステージ」と「レストステージ」が挙げられます。

どちらも人工木(樹脂)素材のデッキで、天然木のような見た目と質感を持ちながら、腐食やシロアリの心配がなくお手入れが簡単なのが特徴です。

まず樹ら楽ステージは、その名のとおり“樹”の温もりを“楽”に楽しめるというコンセプトで、耐候性に優れ、色あせしにくい材質を採用しています。

表面温度の上昇も抑えられており、夏場でも熱くなりすぎにくい点も家族に優しいデッキです。また、「樹ら楽ステージ 木彫」というバリエーションもあり、木目の風合いをリアルに再現した床板デザインで、より天然木に近い見た目を求める方に人気です。

一方のレストステージは、LIXILが従来から提供しているロングセラーの人工木デッキです。

シンプルで使い勝手が良く、建物側のすき間を塞ぐ部材などオプションも充実しており、初めてのウッドデッキとしても取り入れやすいベーシックなモデルと言えます。

価格帯も比較的手頃で、人工木デッキの入門にも適した製品です。

デッキDS・デッキDC:高機能で快適な新世代デッキ

LIXILのウッドデッキには、上位グレードの新製品として「デッキDS」と「デッキDC」があります。

これらは素材や設計に最新技術を取り入れ、より高い質感や快適性を実現したシリーズです。まずデッキDSは「Design Style(デザインスタイル)」の名が示すとおり、見た目の高級感にこだわったデッキです。

天然木のような濃淡の色むらや、ざらっとした木肌感を再現する特殊加工が施されており、経年変化したヴィンテージウッドの風合いを楽しめます。一本一本の床板に個性があり、敷き詰めると本物の木材に引けを取らない重厚な意匠となります。

デッキDCは「Design Comfort(デザインコンフォート)」をコンセプトに、素足で踏んでも熱さや冷たさを感じにくい快適性が特徴です。

日差しでデッキ表面が焼けるのを抑えるため、熱伝導率の低い樹脂材料や独自の中空構造を採用しており、真夏でも足裏が火傷しそうな高温になりにくく安全です。

冬場も冷えにくいため、年間を通じて素足で気持ちよく過ごせます。DS・DCともに人工木ならではの耐久性やメンテナンス性を備えつつ、一歩進んだ価値を提供する「ワンランク上」のデッキと言えるでしょう。

テラスSC・スピーネ・テラスVS:LIXILテラス屋根の違い

LIXILのテラス屋根には、「スピーネ」「テラスVS」「テラスSC」という代表的なシリーズがあります。

それぞれデザインや性能が異なるため、ニーズに合わせて選ぶことができます。まずスピーネはオーソドックスなテラス屋根で、シンプルなデザインと手頃な価格帯が魅力です。屋根材には透明または半透明のポリカーボネート板を使用でき、明るさを確保しつつ雨よけと紫外線カットの効果を発揮します。

耐風圧強度は34m/秒相当で、一般的な気候条件での使用に十分な強度を備えています。

テラスVSは、スピーネをベースに強度とデザイン性を高めた上位モデルです。屋根パネルの厚みを増し、耐風圧強度は46m/秒相当とLIXILのテラス屋根の中で最高クラスとなっています。

風の強い地域でも安心ですし、フレームの意匠も洗練されていて高級感のある仕上がりです。価格はスピーネよりやや高くなりますが、その分耐久性と安心感を重視したい方に選ばれています。

そしてテラスSCは、一線を画すデザイン重視のテラス屋根です。アルミ製の薄いフラット屋根を採用し、モダンでスタイリッシュな見た目が特徴となっています。

柱や梁も極力シンプルですっきりとしており、住宅の外観と一体化しやすいデザインです。屋根がアルミパネルのため日差しを完全に遮り、夏場の遮熱効果は抜群ですが、その反面、下に入る光がほとんどなくなるため、設置場所によっては室内が暗くなる点に注意が必要です。

また、テラスSCは外壁に固定せず独立式で建てることも可能で、建物にビス穴を開けられない場合や自由な配置をしたい場合にも対応できます。デザイン性を最重視する方や、建物と調和した高品質な屋根空間を求める方に適したシリーズです。

彩風オーニングシリーズ:手軽に日除けと雨よけ

LIXILが提供するオーニング(日よけ)シリーズの「彩風(あやかぜ)」は、手軽に日陰と雨よけを作り出せる人気のアイテムです。

壁に取り付けたケースの中にキャンバス地のシェードが巻き取られており、使うときだけせり出してテラス全体を覆います。

彩風シリーズはデザインやタイプのバリエーションも豊富で、本体ケースがコンパクトな省スペースタイプや、シェードの先端にメッシュスクリーンを内蔵して目隠しや西日対策ができるタイプなど、用途に応じて選べます。

キャンバス(布地)のカラーや柄も数十種類以上から好みに合わせて選択可能で、お住まいの外観にマッチしたコーディネートを楽しめます。

操作方式もさまざまで、手動クランク式のほかリモコンで開閉できる電動式も人気です。オプションで風を感知して自動で収納してくれるセンサーを付ければ、留守中でも急な強風が吹いても安心できます。

彩風オーニングが一台あれば、真夏の強い日差しをカットして室内の温度上昇を抑えたり、少しの雨なら気にせずデッキで過ごしたりと、アウトドアリビングがぐっと快適になるでしょう。

最適な組み合わせと施工費用の目安

最後に、ウッドデッキと屋根の組み合わせ選びと、気になる施工費用について触れておきます。

製品の組み合わせは、ご自宅の条件や重視するポイントによって最適解が異なります。例えば、コストを抑えつつ基本性能をしっかり確保したいなら、樹ら楽ステージのデッキにスピーネのテラス屋根という組み合わせが定番です。

デザイン性を追求するなら、デッキDSテラスSCを組み合わせれば高級感あふれるモダンな空間になるでしょう。素足での快適さを重視するなら、デッキDCに日差しを完全に遮るテラスSCを合わせることで、真夏でも足元が熱くならない快適なテラスが実現します。

また、予算や用途に応じて、まずはウッドデッキだけ施工し、後からオーニングを追加するという段階的な導入も可能です。

施工費用の目安としては、デッキと屋根をセットで設置する場合、規模や製品グレードにもよりますが、おおよそ数十万円から100万円以上を見込んでおくとよいでしょう。

例えば、比較的小さいウッドデッキと標準的なテラス屋根の組み合わせであれば、工事費込みで概算30〜50万円前後から検討できます。デッキ面積が広かったり、高級仕様の製品を選んだりすれば100万円超になることもあります。

実際の費用は現地の状況(地面の状態、施工のしやすさ)やオプション追加によって変動しますので、まずは専門業者に相談して正確な見積もりを取ることをおすすめします。プロに依頼すれば、希望と予算に合わせて最適なプランを提案してもらえるので安心です。

ウッドデッキと屋根の組み合わせは、お庭に快適で便利な空間を生み出してくれる魅力的なリフォームです。プロの業者に依頼すれば、安心の施工で末長く使える理想のデッキ空間が実現できるでしょう。

LIXILの豊富な製品ラインナップも参考に、ぜひご自宅にぴったりのウッドデッキと屋根プランを検討してみてください。

総括:ウッドデッキと屋根について

この記事のまとめです。

  • ウッドデッキと屋根の組み合わせで快適なアウトドアリビングを実現する設計である
  • 屋根付きウッドデッキは日差しや雨風から効果的に守る
  • 専門業者への施工依頼で安全性と耐久性が確保される
  • 屋根がウッドデッキ自体の劣化防止に寄与する
  • LIXILのウッドデッキ製品は樹ら楽ステージ、レストステージ、樹ら楽ステージ木彫、デッキDS、デッキDCで構成される
  • 樹ら楽ステージは天然木の温もりを再現する設計である
  • レストステージはシンプルで使い勝手の良い基本モデルである
  • デッキDSは高級感とデザイン性を追求した製品である
  • デッキDCは快適性と安全性を重視した新世代デッキである
  • LIXILのテラス屋根製品はテラスSC、スピーネ、テラスVSの3種類である
  • スピーネは手頃な価格帯と基本性能が特徴である
  • テラスVSは高い耐風圧強度と洗練されたデザインを有する
  • テラスSCはモダンな外観と自由な配置が可能な屋根である
  • 彩風シリーズのオーニングは手軽に日除けと雨よけを提供する
  • 施工費用は規模に応じ数十万円から100万円以上になる目安がある
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

目次