「ガーデンルームで後悔した…」を防ぐ! LIXIL製品で考える失敗しない選び方

こんにちは!コウケンNETの池本です。

いま、「ガーデンルーム 後悔」というキーワードで検索されているあなた。

きっと、憧れのガーデンルームを設置したいけれど、高価な買い物だから失敗したくない…、そんなお気持ちで情報を探されているのではないでしょうか?

確かに、ガーデンルームは決して安価なものではなく、設置後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する声も耳にします。

しかし、その一方で、しっかりと計画してライフスタイルに合ったものを選べば、お庭での過ごし方を格段に豊かにし、非常に満足度の高い空間になることも事実なんです。

この記事では、ガーデンルームで後悔しがちなポイントと、それを避けるために LIXIL 製品でどう考え、選んでいけば良いのかを、分かりやすく解説していきます。

あなたのガーデンルーム選びの不安を解消し、「設置して本当に良かった!」と思える未来のためのお手伝いができれば幸いです。

目次

聞いて後悔…?ガーデンルームでよくある失敗談とその対策

まずはじめに、ガーデンルームを設置した方が「後悔した…」と感じやすい具体的なポイントを見ていきましょう。

事前に知っておくことで、対策を立てることができます。

後悔①:思ったより暑い・寒い!温度変化に悩まされる

ガラス張りの開放的な空間が魅力のガーデンルームですが、その反面、外気温の影響を受けやすいという側面があります。

「夏は暑すぎてサウナ状態、とてもじゃないけど過ごせない…」「冬は寒くて、結局リビングから眺めるだけになってしまった」といった声は、後悔の中でも特に多く聞かれますね。

この温度の問題は、せっかく素敵な空間を作ったのに、実際には使わなくなってしまう大きな原因になりがちです。

快適に過ごせないのでは、投資した意味が薄れてしまいますよね。

この問題を軽減するために、LIXILでは様々な対策を用意しています。

まず、屋根材の選択が重要です。

夏の暑さ対策として、熱線吸収タイプや熱線遮断タイプのポリカーボネート屋根材、あるいは熱線遮断FRP板などを選ぶことで、室内への熱の流入を抑える効果が期待できます。

次に、日差しそのものを遮る「日除け」オプション。

夏の強い日差しには、「内部日除け」や「外部日除け」が非常に効果的です。

LIXILのガーデンルーム「ココマ」、「ジーマ」、「暖蘭物語」やテラス囲い「サニージュ」には、それぞれのデザインに合わせた専用の日除けが用意されていて、見た目もすっきり。

特に、屋根の上で日差しをカットする外部日除けは、より高い遮熱効果が望めます。

さらに、夏場の熱気を効率よく逃がすためには「換気」も大切です。

窓を開けるのはもちろんですが、オプションで換気扇や、ジーマには側面換気パネル、そして虫の侵入を防ぎつつ風を取り込める収納網戸などを追加できます。

風通しを良くすることは、体感温度を下げるだけでなく、冬場の結露対策にも繋がります。

例えば、暖蘭物語では、標準装備のランマ部分の内倒し窓と、オプションの床換気口を組み合わせることで、効果的な自然換気を促す工夫もされています。

このように、温度に関する後悔は、計画段階での対策が鍵を握ります。

単に「暑さ寒さは仕方ない」と諦めるのではなく、「どうすれば快適に使えるか」という視点で、屋根材や日除け、換気といったオプションを、ご自身の使い方や予算に合わせて検討することが、後悔を避けるための重要なポイントと言えるでしょう。

後悔②:お手入れが大変!ガラスの汚れが目立つ

ガーデンルームはガラス面が多いデザインが特徴ですが、それゆえに「雨だれや砂ぼこり、子供の手垢などが目立って気になる」「せっかく外の景色を楽しみたいのに、ガラスが汚れていると気分が台無し」「広い面積のガラス掃除が大変で、だんだん面倒になってしまった…」といった、お手入れに関する悩みも後悔の声として聞かれます。

特に、お庭の地面が土のままの場合、雨が降った際の泥はねで窓が汚れやすくなるのは避けられません。

まず大切なのは、ガーデンルームも住まいの一部であり、他の部屋と同じように定期的にお手入れが必要な空間である、という認識を持つことです。

残念ながら、「設置したら全く手がかからない魔法の空間」というわけではないのですね。

この点を理解しておくだけでも、設置後のギャップを減らすことができます。

その上で、LIXIL製品を選ぶ際に、汚れの目立ち方を考慮することも可能です。

例えば、ガーデンルーム「ガーデンルームGF」や「ジーマ」には、フレーム部分に木の温もりを感じさせる木目調のラッピングを施すオプションがあります。

また、「ココマ」や「暖蘭物語」には、腰壁タイプという、壁面の下部がタイルやパネルになっているデザインがあります。

これらは全面ガラス張りのタイプと比較すると、ガラス面の面積が少なくなるため、汚れが気になる度合いが変わってくるかもしれません。

さらに、屋根材に注目するのも一つの手です。

LIXILの屋根材オプションの中には、例えば「熱線吸収アクアポリカーボネート」のように、汚れが付着しにくく、付着した汚れも雨によって流れ落ちやすくする防汚機能を持つタイプもあります。

(これはサニージュのオプション例ですが、同様の考え方でガーデンルームの屋根材を選ぶことも検討できます)。

とはいえ、どんな製品を選んだとしても、美しい状態を保つためには、ある程度の掃除は必要になります。

大切なのは、それを負担に感じすぎないこと。

掃除がしやすい柄の長いモップを用意したり、家族で役割分担を決めたり、あるいは年に数回、専門業者に依頼するなど、ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられるメンテナンス計画を立てておくことが、後悔を防ぐコツと言えるでしょう。

後悔③:意外とかかる費用と固定資産税

ガーデンルームの設置を検討し始めると、本体価格に目が行きがちですが、実際に設置するにはそれ以外にも様々な費用がかかることを理解しておく必要があります。

「見積もりを取ってみたら、オプションや工事費を含めると想像以上に高額になった」「設置後の固定資産税のことまで考えていなかった!」というのも、後悔につながりやすいポイントです。

まず、最も大きな割合を占めるのが「本体価格+工事費」です。

これは、選ぶ製品のグレードによって大きく異なります。

例えば、LIXILの製品で見てみると、実用性重視のテラス囲い「サニージュ」は比較的費用を抑えられますが、デザイン性や快適性を高めたガーデンルームシリーズ(ガーデンルームGF、ココマ、ジーマ、暖蘭物語)は、価格帯が上がっていきます。

目安として、サニージュが工事費込みで50~70万円程度から、ガーデンルームGFが90~100万円程度から、ココマが100万円前後から、ジーマが110万円以上、最上位の暖蘭物語では120万円以上となることが多いですね。

もちろん、サイズや選択するオプションによって価格は大きく変動しますので、これはあくまで目安として捉えてください。

さらに、ガーデンルームの床をどう仕上げるかによって、「基礎工事」や「デッキ工事」の費用が別途必要になります。

土間で仕上げるのか、ウッドデッキやタイルデッキにするのかで、必要な工事内容と費用が変わってきます。

快適性を高めるための「オプション費用」も考慮に入れましょう。

日除け、網戸、カーテンレール、照明、換気扇などは、ガーデンルームをより快適に使うために有効ですが、それぞれに追加の費用が発生します。

また、見落としがちなのが、設置に伴う「諸経費」です。

ガーデンルームの面積が10平方メートル(約3坪)を超える場合、建築基準法に基づく「建築確認申請」が必要になるケースがあり、その申請費用や、手続きを代行してもらうための手数料がかかることがあります。

サンルーム系商品で10平方メートルを超えるケースは少ないです。

そして、設置後に継続的に関わってくるのが「固定資産税」です。

ガーデンルームは、多くの場合、建物の増築とみなされ、課税対象となる延床面積が増加します。

これにより、毎年の固定資産税が上がることになります。

目安として年間1万円程度とされる情報もありますが、これは建物の評価額や自治体によって異なりますので、事前に確認しておくと安心です。

さらに、床面積が変わることで、建物の「登記内容の変更」が必要となり、その手続きを土地家屋調査士などに依頼する費用も発生する場合があります。

このように、ガーデンルームの設置には、本体価格以外にも様々な費用が発生する可能性があります。

後から「こんなはずでは…」とならないためにも、見積もりを依頼する際には、本体、工事費、オプション、諸経費を含めた総額をしっかりと確認し、さらに設置後の固定資産税の増加分も考慮に入れた上で、資金計画を立てることが非常に重要です。

後悔④:「部屋」としては使えない?気密性・水密性の誤解

後悔④:「部屋」としては使えない?気密性・水密性の誤解

「雨の日でも洗濯物が干せる完全な部屋だと思っていたのに、台風の時に少し雨水が入ってきた…」「冬は窓際が思ったよりスースーして寒い気がする」など、ガーデンルームの気密性や水密性について、住宅の部屋と同じレベルを期待していたために生じる後悔もあります。

この点について、LIXILをはじめとするメーカーは、カタログやウェブサイトなどで注意喚起を行っています。

具体的には、「ガーデンルームは部屋のような水密性・気密性はありません」「豪雨などの悪天候時には内部に雨水が入り込むことがあります」といった内容が明記されていることが多いです。

これは、既存の建物に後から取り付ける構造物である以上、建築時に一体で作られる住宅本体と同等の完全な密閉性を保証することが難しいためです。

そのため、雨に濡れて困るもの、例えば電化製品などをガーデンルーム内に置く場合は、その製品自体の耐水性などを確認する必要があります。

ただし、「部屋ではない」とはいえ、製品によって性能に違いがあるのも事実です。

LIXILのラインナップで見てみましょう。

まず、「サニージュ」は「テラス囲い」というカテゴリーに分類され、ガーデンルームと比較すると構造がシンプルです。

そのため、気密性や水密性もガーデンルームほど高くはありません。

主な目的は、雨風を防いで洗濯物を干したり、簡易的な収納スペースとして活用したりといった実用性重視の製品と言えます。

一方、「ガーデンルーム」シリーズ(GF、ココマ、ジーマ、暖蘭物語)は、サニージュよりは気密性・水密性を高めた設計になっています。

中でも「ココマ」は、開発段階で「屋内並みの快適性」を目指し、気密性を高めるために部材の設計から見直したという経緯があります。

より「家」に近い快適な空間づくりを意識したモデルと言えるでしょう。

そして、「暖蘭物語」は、LIXILのガーデンルームの中では、柱や梁などの部材が太くしっかりとした構造で、最も気密性・水密性が高いと評価されることが多いモデルです。

より重厚感があり、上質な空間を求める方に適しています。

ただし、繰り返しになりますが、暖蘭物語であっても、完全な「部屋」と同等の性能ではない、という点は理解しておく必要があります。

「ジーマ」や「ガーデンルームGF」も、もちろんガーデンルームとしての性能を備えていますが、特にジーマは折戸を全開にできる開放性が最大の魅力であり、密閉性を最優先する暖蘭物語とは設計思想が異なります。

GFは、価格と機能のバランスが取れたモデルです。

また、ガーデンルームには、側面が常にオープンになっている「サイドスルータイプ」のような開放型デザインもあります。

こうしたタイプでは、構造上、雨風の吹き込みはある程度避けられないものとなります。

結論として、ガーデンルームは「屋外以上、屋内未満」の特別な空間と捉えるのが良いでしょう。

住宅の居室のような完全な気密性・水密性を期待するのではなく、「どの程度の性能を求めるか」をご自身の目的と照らし合わせることが大切です。

洗濯物干しが主ならサニージュ、より快適性を求めるならココマやGF、さらに高い性能と高級感を求めるなら暖蘭物語、といったように、製品ごとの特徴を理解した上で選ぶことが、後悔を防ぐ鍵となります。

後悔⑤:結局、物置に…?活用しきれない問題

「設置した当初は、ここで読書をしたり、お茶を飲んだりしようと夢見ていたけれど、結局ほとんど使わなくなって、今では物置状態…」これも、残念ながらよく聞かれる後悔の一つです。

ガーデンルームは多目的に使える魅力的な空間ですが、設置した目的が曖昧だったり、実際の使い勝手が悪かったりすると、次第に足が遠のき、活用されなくなってしまうことがあります。

この「活用しきれない問題」を防ぐためには、計画段階での検討が非常に重要です。

まず何よりも、「ガーデンルームを設置して、具体的に何をしたいのか」という目的を明確にすることがスタートラインです。

例えば、洗濯物干しや、普段使わないものの収納スペースが主な目的なのであれば、LIXILのテラス囲い「サニージュ」が機能的にも価格的にも適しているかもしれません。

一方で、「心からくつろげるリラックス空間を作りたい」、「ペットと一緒に過ごしたい」、「趣味の作業スペースにしたい」といった目的であれば、ガーデンルームシリーズが候補になります。

目的によって、選ぶべき製品グレードや、必要となるオプション(広さ、日除け、照明、換気など)が変わってくるのです。

次に考えたいのが、「サイズ」と「動線」です。

設置後に「思ったより狭くて、置きたい家具が置けなかった」とならないよう、実際に置く予定の家具の大きさや、人が中でどのように過ごすかをイメージして、十分なスペースを確保できるサイズを選びましょう。

同時に、お庭全体の広さとのバランスも考慮し、ガーデンルームが大きすぎて圧迫感が出てしまわないかも確認が必要です。

LIXIL製品には様々なサイズバリエーションがありますので、敷地に合ったものを選べます。

また、室内からガーデンルームへ、そしてガーデンルームから庭へと、人がスムーズに行き来できる「動線」も使い勝手を左右します。

例えば、駐車場からガーデンルームを通ってリビングに入る方が、玄関を回るより楽な場合、その動線は頻繁に使われる可能性があります。

こうした生活動線を考慮した配置計画が大切です。

室内との床の高さを揃えたり、庭への段差を解消するためにステップを設けたりすることも、使いやすさにつながります。

そして、目的の活動を快適に行うための「機能」も重要です。

前述した暑さ・寒さ対策(日除けなど)や換気(網戸、換気扇など)はもちろんのこと、夜間でも空間を楽しめる照明、趣味の作業や軽食に便利なカウンターテーブル(ココマのオプション例)、洗濯物干しに便利な物干し関連オプション、小物を整理できる収納スペースなど、LIXILには活用シーンを広げ、快適性を高めるためのオプションが豊富に用意されています。

ガーデンルームGFには、棚などを後からDIYで取り付けられるネジ止めポイントが用意されているモデルもあり、自分好みにアレンジする楽しみもあります。

最後に、設置方法として「独立型」という選択肢も知っておくと良いでしょう。

通常、ガーデンルームは建物の外壁に固定して設置しますが、住宅の保証の問題や構造上の理由で壁に穴を開けたくない、あるいは開けられない場合があります。

そうした場合、建物本体から独立して設置できるタイプのガーデンルーム(LIXILではガーデンルームGFなど)や、独立型のテラス(テラスSCなど)をベースにしたプランも考えられます。

壁への固定が不要なため、雨漏りのリスクや建物の保証に関する懸念を軽減できるメリットがあります。

結局物置になってしまう…という後悔は、「なんとなく良さそうだから」という曖昧な動機で設置してしまった場合に起こりがちです。

「ガーデンルームでこんな風に過ごしたい!」という具体的なイメージを持ち、そのイメージを実現するために必要な広さ、動線、そしてLIXILが提供する様々な製品やオプションを吟味することが、”使われ続ける”ガーデンルーム選びの第一歩と言えるでしょう。

後悔しないガーデンルーム選び!LIXIL製品で考えるポイント

さて、ここまでガーデンルームで後悔しやすいポイントとその背景にある理由を見てきました。

ここからは視点を変えて、LIXILの製品ラインナップに焦点を当てながら、後悔しないための具体的な選び方のポイントを解説していきます。

あなたのライフスタイルやこだわりにぴったり合った、心から満足できるガーデンルームを見つけるためのヒントが満載です。

まずは目的を明確に!「何に使いたいか」で選ぶ LIXIL ガーデンルーム

ガーデンルーム選びで最も重要、かつ最初に行うべきことは、「設置して何をしたいのか?」という目的を具体的に、そして明確にすることです。

これが曖昧なまま進めてしまうと、数ある製品の中からどれを選べば良いのか基準が定まらず、結果的に「思っていたのと違った」「あまり使わない空間になってしまった」という後悔につながる可能性が高くなります。

あなたの「ガーデンルームでやりたいこと」は何でしょうか?

LIXILの製品ラインナップは、様々なニーズに応えられるように構成されています。

目的別に見ていきましょう。

まず、「雨の日でも気にせず洗濯物を干したい」「普段使わないアウトドア用品などを収納するスペースが欲しい」といった、実用的な目的がメインであれば、LIXILのテラス囲い「サニージュ」が有力な候補となります。

ガーデンルームシリーズと比較して価格を抑えやすく、洗濯物干しに便利な機能などが充実しています。

雨風をしのぐという基本的な機能はしっかりと果たしてくれます。

次に、「リビングの延長として、ゆったりとくつろげる空間が欲しい」「おしゃれなカフェのような雰囲気で、ティータイムを楽しみたい」といった、デザイン性や居心地の良さを重視するなら、LIXILのガーデンルーム「ココマ」がおすすめです。

特徴的な腰壁デザインや、木目調のフレームを選ぶことで、温かみのある洗練された空間を演出できます。

「庭との一体感を満喫したい」「とにかく開放的な空間で、風を感じながら過ごしたい」という希望をお持ちなら、LIXILのガーデンルーム「ジーマ」がその願いを叶えてくれるでしょう。

側面だけでなく前面の折戸パネルもフルオープンにできる構造が最大の特徴で、まるで屋根付きのアウトドアリビングのような、圧倒的な開放感を得ることができます。

「どうせ設置するなら、ワンランク上の上質な空間にこだわりたい」「より部屋に近い、しっかりとした個室感が欲しい」という方には、LIXILのガーデンルーム「暖蘭物語」が選択肢に入ります。

ヨーロピアン調の重厚感あるデザインと、他のモデルと比較して相対的に高い気密性・水密性が特徴です。

まさに「特別な空間」と呼ぶにふさわしい設えですが、その分、価格帯もLIXILのガーデンルームシリーズの中では最も高価になります。

「洗濯物も干したいけど、趣味のスペースとしても使いたい」「コストは抑えたいけど、ある程度のデザイン性や機能性も欲しい」といった、多目的な利用やコストパフォーマンスを重視する場合は、LIXILのガーデンルーム「ガーデンルームGF」が良い選択肢となるでしょう。

ガーデンルームシリーズの中では比較的手頃な価格帯でありながら、折戸や腰壁といった仕様を選べたり、木目調のラッピング材で質感を高めたり、さらにはDIYで棚などを後付けできるポイントが設けられていたりと、自分好みにアレンジできる柔軟性も魅力です。

このように、LIXILにはそれぞれ異なる特徴とコンセプトを持った製品が用意されています。

まずはご自身の「ガーデンルームで実現したいこと」をリストアップし、それに最も合致するシリーズはどれなのか、私たちのような販売店の担当者とじっくり相談しながら見極めていくことが、後悔しない製品選びの重要な第一歩となります。

LIXILの多彩なラインナップ:ココマ・ジーマ・暖蘭物語・GF・サニージュの特徴比較

LIXILには魅力的なガーデンルームやテラス囲いがたくさんありますが、「結局、どれがどう違うの?」と迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで、主要な製品シリーズについて、その特徴を一覧表にまとめてみました。

製品選びの参考にぜひご活用ください。

以下の表は、各製品のタイプ、主な特徴やコンセプト、おすすめの用途、そして価格帯の目安を示したものです。

価格帯については、サイズや選択する仕様、オプション、そして工事費によって大きく変動しますので、あくまで相対的な目安としてお考えください。

製品名 (Product Name)タイプ (Type)主な特徴・コンセプト (Key Feature/Concept)おすすめ用途 (Recommended Use)価格帯目安 (Price Range Indication)
サニージュ (Sanijyu)テラス囲い (Terrace Enc.)実用性重視、シンプル構造、価格抑えめ (Practical, Simple Structure, Lower Price)洗濯物干し、簡易収納、雨除け (Laundry Drying, Simple Storage, Rain Shelter)¥
ガーデンルームGFガーデンルーム (Garden Room)バランス型、木目調選択可、DIY対応、手頃な価格帯 (Balanced, Wood-grain option, DIY-friendly, Affordable GR)多目的空間、趣味、家族時間、初めてのガーデンルーム (Multi-purpose, Hobbies, Family Time, First GR)¥¥
ココマ (Cocoma)ガーデンルーム (Garden Room)デザイン性、腰壁、カフェ風空間、快適性配慮 (Stylish Design, Low Wall, Cafe-like, Comfort Considered)おしゃれなリビング延長、くつろぎ、ティータイム (Stylish Living Ext., Relaxation, Tea Time)¥¥¥
ジーマ (Zima)ガーデンルーム (Garden Room)フルオープン可能、開放感、軒天化粧、スタイリッシュ (Full Open, Open Feel, Decorative Eaves, Stylish)庭との一体感、開放的空間、アウトドアリビング (Unity with Garden, Open Space, Outdoor Living)¥¥¥¥
暖蘭物語 (Dandan)ガーデンルーム (Garden Room)高級感、重厚デザイン、気密性高め(相対的に)、伝統的 (Luxury, Solid Design, Higher Airtightness (relatively), Traditional)最上級のくつろぎ、特別な空間、個室感重視 (Premium Relaxation, Special Space, Room-like Feel Focus)¥¥¥¥¥

この表をご覧いただくと、LIXILの製品ラインナップが、洗濯物干しなどの実用性を重視した「テラス囲い サニージュ」から、デザイン性、快適性、開放感といった様々な価値を追求した多様な「ガーデンルーム」(GF、ココマ、ジーマ、暖蘭物語)まで、お客様の幅広いニーズやご予算に対応できるように構成されていることがお分かりいただけるかと思います。

価格帯も、サニージュと最上位機種の暖蘭物語とでは、大きな差がありますね。

大切なのは、ご自身の「ガーデンルームで何をしたいか」という目的と、「どれくらいの予算をかけられるか」という現実的な側面を照らし合わせ、最適な製品シリーズを選ぶことです。

この表が、そのための判断材料となれば幸いです。

快適性を高めるLIXILのオプション活用術

ガーデンルームを設置した後、「もっとこうすれば良かった…」という後悔を減らし、より快適に、そして計画通りに有効活用するためには、本体だけでなく「オプション」選びも非常に重要なポイントになります。

特に、先ほど後悔ポイントとして挙げた「暑さ・寒さ」の問題や、「使い勝手が悪くて結局使わなくなった」といった悩みを解消するためには、適切なオプションの選択が大きな助けとなります。

LIXILでは、ガーデンルームライフを豊かにするための多彩なオプションを用意しています。

主なものを目的別に見ていきましょう。

まず、「暑さ・寒さ対策」に有効なオプションです。

夏の強い日差しを効果的にカットするには、「内部日除け」や「外部日除け」が欠かせません。

屋根材自体も、ポリカーボネートの「熱線吸収タイプ」や「熱線遮断タイプ」を選ぶことで、屋根から伝わる熱を軽減できます。

夏場の熱気や湿気を排出するためには、「換気扇」や「側面換気パネル」(ジーマなど)が役立ちます。

また、虫の侵入を気にせずに自然の風を取り込みたい場合には、「網戸」が必須です。

開閉式の窓用だけでなく、ロールスクリーンタイプなど、様々なタイプが用意されています。

次に、「使い勝手」を向上させるオプションです。

洗濯物干しスペースとして活用したい場合には、「上下可動物干し」や「側面付け物干し」、「物干し棚」など、作業を楽にするための便利な物干し関連オプションが豊富に揃っています(特にサニージュに多いです)。

夜間もガーデンルームを活用したいなら、「照明」は必須でしょう。

LIXILでは「スクエアシーリングライト」や「ダウンライト」などが用意されています。

趣味の作業や軽食を楽しむスペースとして使いたい場合には、「カウンターテーブル」(ココマのオプション例など)があると便利です。

プライバシーの確保や、冬場の寒さ対策として、市販のカーテンを取り付けられる「カーテンレール」も用意されています。

細かいものを整理するための「収納関連」オプションとして、「カスタムウォール」などもあります。

そして、庭への出入りを安全かつスムーズにするための「ステップ」も、利用頻度を高める上で意外と重要なアイテムです。

これらのオプションは、単なる「追加機能」ではなく、あなたのガーデンルームでの過ごし方を具体的にイメージし、それを実現するための「投資」と考えることができます。

もちろん、予算との兼ね合いは大切ですが、「これがあればもっと快適になるのに」「これが無いと、結局使わなくなりそう」といった視点で、ご自身の目的達成や、懸念される後悔ポイントの解消に本当に必要なオプションは何かを、じっくりと吟味することをおすすめします。

設置場所とサイズ選びの注意点

「どこに」「どのくらいの大きさ」のガーデンルームを設置するのか。

これも、後悔しないためには非常に重要な決定事項です。

設置してから「思ったより狭くて使いにくい」「日当たりが悪くて洗濯物が乾かない」「庭への出入りがしにくくなった」といった問題に気づいても、簡単には変更できません。

計画段階で慎重に検討しましょう。

まず考慮すべきは「日当たり」です。

特に夏の午後の強い西日は、ガーデンルーム内を高温にする大きな原因となります。

一方で、冬場には暖かい日差しが心地よい、という側面もあります。

設置を検討している場所が、一日を通してどのように日が当たるのかを確認し、夏場の暑さ対策(日除けなど)が特に重要なのか、逆に冬の日差しを有効活用したいのか、といった点を考慮しましょう。

屋根材の選択も影響します。

光を通すポリカーボネートにするか、日差しを遮る非透過タイプにするかで、室内の明るさや温度は大きく変わります。

非透過タイプは室内の日当たりは悪くなりますが、天井にダウンライトなどの照明を取り付けやすいというメリットもあります。

次に「サイズ感」です。

ガーデンルーム内に置きたい家具(テーブル、椅子、収納棚など)や、中でどのような活動をするか(くつろぐ、作業する、子供が遊ぶなど)を具体的にイメージし、それらに必要なスペースを確保できる広さを選びましょう。

設置後に「狭すぎた…」と感じるケースは少なくありません。

同時に、お庭全体の広さとのバランスも重要です。

ガーデンルームが大きすぎて庭が狭くなったり、建物に対して圧迫感が出たりしないかも確認が必要です。

LIXILの製品には、間口(幅)と出幅(奥行き)に関して様々なサイズが用意されていますので、敷地に合わせて選ぶことができます。

「高さ」も快適性に影響します。

屋根が低すぎると、圧迫感を感じてしまい、くつろげない空間になってしまう可能性があります。

注意したいのは、ガーデンルームの屋根には雨水をスムーズに流すための勾配がついている点です。

そのため、奥行きが長くなるほど、先端部分(庭側)の屋根の高さは低くなります。

設置する建物の壁面の高さ(リビングの窓の上なのか、軒下なのか、あるいは2階のバルコニーの下なのかなど)も、設置可能なガーデンルームの高さを決める上で重要な要素です。

LIXIL製品には、高さに関してもいくつかの規格サイズが設定されており、場合によっては調整が必要になることもあります。

「動線」、つまり人の動きやすさも考慮しましょう。

リビングなどの室内からガーデンルームへ、そしてガーデンルームから庭へ、という基本的な動線はもちろん、場合によっては駐車場からガーデンルームを通って室内へ入る、といった動きも考えられます。

これらの動線がスムーズであるほど、ガーデンルームは生活の一部として自然に、そして頻繁に利用されるようになります。

庭への出入り口に段差がある場合は、ステップを設置すると格段に使いやすくなります。

最後に、「設置方法」についても触れておきましょう。

一般的なのは、建物の外壁にガーデンルームを固定する「壁付けタイプ」です。

しかし、この方法では壁にビスを打ち込むため、建物の構造や状態によっては雨漏りのリスクが全くないとは言えませんし、住宅メーカーの保証に影響が出る可能性も考慮する必要があります。

こうした懸念がある場合に検討したいのが、「独立型タイプ」です。

これは、建物の壁には固定せず、ガーデンルーム自体が独立して建つ構造のものです。

壁に穴を開ける必要がないため、雨漏りのリスクや建物の保証に関する問題を回避しやすいという大きなメリットがあります。

LIXILでは、独立して設置できるテラス「テラスSC」のような製品や、「ガーデンルームGF」で独立施工に対応できるタイプなど、壁付け以外の選択肢も用意されています。

設置場所の日当たりや風通し、家の中からのアクセス、庭とのつながり、そして必要なスペース。

これらを、実際の生活をシミュレーションしながら、じっくりと検討することが大切です。

壁への取り付けに不安がある場合は、独立型の可能性も含めて、専門家と相談してみることをお勧めします。

信頼できる施工店選びと LIXIL のサポート

どんなに素晴らしいガーデンルームを選んでも、それを設置する工事の質が悪ければ、元も子もありません。

ガーデンルームの設置は、専門的な知識と高い技術力が要求される工事です。

施工不良は、雨漏りや、部材の歪み、隙間の発生といった不具合を引き起こし、せっかくのガーデンルームが後悔の種になってしまう可能性があります。

では、どうすれば信頼できる施工店を見つけられるのでしょうか?

いくつかポイントがあります。

まず、「実績と経験」です。

ガーデンルームの施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。

特に、LIXIL製品の取り扱いに慣れている業者であれば、製品知識も豊富で安心です。

次に、「相談と提案力」です。

あなたの「こんな風に使いたい」「こんなことが心配」といった要望や不安を丁寧に聞き取り、敷地の条件や予算を踏まえた上で、最適な製品、必要なオプション、適切な設置場所などを具体的に提案してくれる業者を選びましょう。

後悔につながりやすいポイントについて、事前に正直に説明してくれるかどうかも、信頼性を見極める上で重要です。

そして、「見積もりの透明性」も大切です。

「本体価格」「工事費」「オプション費用」「諸経費」など、何にいくらかかるのかが明瞭に記載された、詳細で分かりやすい見積もりを提示してくれるかを確認しましょう。

最後に、「アフターサポート」についても確認しておくと、設置後の万が一の際にも安心です。

保証内容や期間、メンテナンスの相談に乗ってもらえるかなどを聞いておきましょう。

私たちのようなLIXILの正規販売店は、製品に関する知識が豊富であることはもちろん、メーカーとの連携もスムーズに行えます。

また、LIXILが認定する施工店のネットワークなども存在します。

さらに、LIXILの製品によっては、例えば「ガーデンルームGF」のように、メーカーの定める施工基準に基づいた「メーカー責任施工」の体制が取られている場合もあります。

これは、施工品質に対する安心感を高める要素の一つと言えるでしょう。

保証期間についても、製品や施工内容によって異なりますので、契約前にしっかりと確認することが大切です。

ガーデンルームの設置は、単に製品を買うだけでなく、「工事」というサービスも伴います。

だからこそ、製品選びと同じくらい、信頼できるプロの施工店を選ぶことが、後悔しないための、そして満足のいくガーデンルームを実現するための鍵となるのです。

焦らず、複数の業者から話を聞き、提案内容や見積もり、そして担当者の対応などを比較検討することをおすすめします。

LIXILの正規販売店や認定施工店に相談してみるのも、良い方法の一つです。

まとめ:後悔しない、理想のガーデンルームを手に入れるために

さて、ここまでガーデンルームで後悔しやすいポイントと、LIXIL製品を中心に据えた後悔しないための選び方について詳しく見てきました。

ガーデンルームで後悔しないためには、以下の点が特に重要であるとまとめられます。

  1. 目的の明確化: 「なぜ設置したいのか」「そこで何をしたいのか」を具体的にする。
  2. 製品特性の理解: ガーデンルームは完全な「部屋」ではないこと、気密性・水密性には限界があることを理解し、製品ごとの特徴(サニージュ vs ガーデンルーム各機種)を知る。
  3. オプションの検討: 温度対策(日除け、換気)や使い勝手向上(照明、物干し、ステップ等)に必要なオプションを吟味する。
  4. 設置場所とサイズの計画: 日当たり、動線、必要な広さ、庭とのバランス、高さを慎重にシミュレーションする。
  5. 総費用の把握: 本体・工事費だけでなく、基礎工事、オプション、諸経費、固定資産税まで含めて考える。
  6. 信頼できる施工店選び: 実績、提案力、見積もり、アフターサポートを確認し、プロに任せる。

LIXILには、実用的なテラス囲い「サニージュ」から、デザイン性や機能性に優れたガーデンルーム「ココマ」「ジーマ」「ガーデンルームGF」、そして最上位機種の「暖蘭物語」まで、お客様の多様なニーズに応える製品ラインナップと、それをサポートする豊富なオプションが用意されています。

あなたの理想の暮らしやライフスタイルに合わせて、最適な製品とオプションを組み合わせることで、後悔を防ぎ、心から満足できるガーデンルーム空間を実現することが可能です。

ガーデンルームは、決して安い買い物ではありません。

しかし、しっかりと計画し、ご自身の希望に合ったものを選ぶことができれば、お庭での過ごし方を格段に豊かにし、家族の笑顔を増やしてくれる、素晴らしいポテンシャルを秘めた空間です。

事前の情報収集と計画、そして専門家との綿密な相談を通じて、「設置して本当に良かった!」と心から思える、あなただけのガーデンライフを手に入れてください。

もし、LIXILのガーデンルームについて、「もっと詳しく知りたい」「我が家の場合はどの製品が合うのか相談したい」と思われたなら、どうぞお気軽に、お近くのLIXIL製品取扱店やLIXILショールーム、あるいは私たちのような販売店にご相談ください。

あなたの「後悔しない」ガーデンルーム選びを、経験豊富なスタッフが全力でサポートさせていただきます!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

目次