「庭にサンルームがあったら素敵だな…」そうお考えではありませんか?
戸建てにお住まいの方なら、一度は夢見るサンルームのある暮らし。
日差しをたっぷり浴びながらくつろいだり、雨の日でも洗濯物の心配をせずに済んだり、考えるだけでワクワクしますよね。
でも、「サンルーム」「テラス囲い」「ガーデンルーム」って何が違うの?
費用は?工事は大変?固定資産税は?など、気になることもたくさんあるはず。
この記事では、そんな疑問を解消し、あなたの理想の空間づくりをお手伝いします。
特に、住宅設備で人気のLIXIL製品に注目し、それぞれの特徴や違い、選び方のポイントを、プロのWEBライターが分かりやすく解説します。
この記事を読めば、きっとご自宅にぴったりのサンルームが見つかるはずです。
「庭にサンルーム」で暮らしが変わる!魅力と設置前に考えたいこと
まず、「庭にサンルーム」を設置すると、日々の暮らしがどのように豊かになるのか、その魅力を見ていきましょう。
同時に、設置してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前に考えておきたいポイントもご紹介します。
雨の日も花粉の季節も安心!サンルームが洗濯物干しを変える理由

サンルームやテラス囲いを検討する一番のきっかけは、「洗濯物干しの悩みを解決したい」という方が多いのではないでしょうか。
雨の日はもちろん、風が強い日、花粉や黄砂、PM2.5が飛ぶ季節など、外に洗濯物を干せない日は意外と多いもの。
部屋干しは場所を取るし、生乾きのニオイも気になりますよね。
サンルームやテラス囲いがあれば、天気を気にせずいつでも洗濯物を干せる専用スペースが生まれます。
突然の雨に慌てて取り込む必要もなく、夜に洗濯して干しておくことも可能に。
囲まれた空間なら、花粉やホコリ、PM2.5、虫などが洗濯物に付く心配もありません。
特に花粉症の方や小さなお子様がいるご家庭にとっては、大きな安心材料となるでしょう。
洗濯物が雨で濡れる心配がない、汚れる心配がないという「安心感」は、日々の家事ストレスを大きく軽減してくれるはずです。
どの程度の密閉性が必要か(雨除けだけで良いのか、花粉までしっかり防ぎたいのか)によって、選ぶべき製品タイプが変わってくる点も、後ほど詳しく解説します。
洗濯だけじゃない!くつろぎ、趣味、遊び…広がるサンルームの活用法

サンルームの魅力は、洗濯物干しスペースだけにとどまりません。
アイデア次第で、暮らしを豊かにする多目的な空間として活躍します。
例えば、椅子やテーブルを置いて、庭の景色を眺めながらリラックスできる「第二のリビング」に。
日差しの中で読書を楽しんだり、ヨガやストレッチでリフレッシュしたりするのも素敵ですね。
ガーデニング好きなら、雨風を気にせず作業できるポッティングスペースや、大切な植物の冬越しの場所に。
お子様やペットがいるご家庭では、天気を気にせず安全に遊べるプレイルームとしても重宝します。
友人を招いてホームパーティーを開いたり、趣味のDIYスペースとして活用したり、まさに使い方は無限大です。
このように、どんな目的で使いたいかを具体的にイメージすることが、最適な製品選びの第一歩となります。
ただし、目的を決めずに設置すると、結局使わなくなり物置状態になってしまう…という失敗談も聞かれますので、計画段階で「ここで何をしたいか」を明確にしておくことが大切です。
おしゃれな空間演出も!デザインで選ぶサンルームのポイント

サンルームやガーデンルームは、実用性だけでなく、住まいの外観や庭との調和を考える上で、デザインも重要な選択基準になります。
LIXIL製品は、シンプルなものからデザイン性の高いものまで、幅広いラインナップが揃っています。
例えば、実用性重視の「サニージュ」は、すっきりとしたデザインで多くの住宅に馴染みやすいですが、屋根の形状を直線的なF型か、優しい印象のR型か選べるなど、細かな配慮も。
一方、「ガーデンルーム」シリーズの「GF」は、木目調のラッピング材を選べたり、開口部の種類(引き違い戸、折戸、腰壁+高窓など)を組み合わせられたり、よりデザインの自由度が高まります。
「ココマ」は、前面がFIX(固定)パネルでカフェのようなおしゃれな雰囲気が特徴で、腰壁にタイルを貼るなどインテリア感覚で空間づくりを楽しめます。
最上位モデルの「ジーマ」は、フレームを極限まで細くしたスリムなデザインと、柱の中に雨樋を隠す工夫で、洗練された印象を与えます。
このように、製品によってデザインの方向性や選択肢が異なります。
ご自宅の外観スタイルや、サンルームで実現したい雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
また、内部にお気に入りのアートや小物を飾って、自分らしい空間を演出するのも楽しみの一つですね。
デザイン性の高さは価格にも反映される傾向があるため、予算とのバランスも考慮しましょう。
夏は暑い?冬は寒い?知っておきたいサンルームの温度対策
サンルームを検討する上で、多くの方が心配されるのが「夏は暑すぎ、冬は寒すぎるのでは?」という点です。
ガラス張りの構造上、どうしても外気温の影響を受けやすく、特に夏場の直射日光下では室温がかなり上昇することがあります。
逆に冬場は、暖房がないと寒さを感じやすい空間になります。(日差しの良い場所での日中は暖かいです)
しかし、LIXIL製品には、こうした温度の問題を軽減するための工夫が凝らされています。
まず屋根材には、紫外線をカットしつつ、日差しによる熱線を効果的に抑える「熱線吸収タイプ」や、さらに防汚機能が付いた「熱線吸収アクアタイプ」のポリカーボネートが用意されています。
これらを選ぶことで、夏の冷房効率アップや節電にも繋がります。
さらに、日差し対策として、内部に取り付ける日除けや、外部に取り付けるシェード(LIXILのスタイルシェードなど)といったオプションも効果的です。
また、適切な換気は温度調節だけでなく、湿気を逃がして洗濯物を効率よく乾かすためにも非常に重要です。
LIXILのサニージュなどでは、風を取り込みやすい縦すべり出し窓や採風ドア、ルーバー窓などを選ぶことができ、換気扇の設置も可能です。
壁材に調湿・脱臭効果のある「エコカラットプラス」を採用するのも良いでしょう。
このように対策は可能ですが、完全に室内と同じ快適性を求めるのは難しい場合もあります。
特にリビングの延長として長時間過ごしたい場合は、必要に応じて冷暖房器具の使用も視野に入れると良いでしょう。
温度管理を怠ると、せっかく設置したのに使えない空間になってしまう可能性もあるため、屋根材や日除け、換気オプションは慎重に検討することをおすすめします。
後悔しないために!予算、目的、設置場所…計画の重要ポイント

憧れのサンルームを手に入れたのに、「思っていたのと違った…」と後悔しないためには、事前の計画が何よりも重要です。
よくある失敗例から、計画のポイントを学びましょう。
まず、「何のためにサンルームが欲しいのか」という目的を明確にすることが大切です。
洗濯物干しがメインなのか、くつろぎスペースにしたいのか、趣味の部屋にしたいのか。
目的によって最適な製品タイプや必要なオプションが変わってきます。
目的が曖昧だと、結局使わない物置になってしまうことも。
次に予算です。
本体価格だけでなく、オプション費用や工事費も含めて考えましょう。
特に網戸や物干し竿、日除けなどのオプションは、後から追加すると割高になるケースがあるので、必要なものは最初から計画に含めておくのが賢明です。
設置場所も重要です。
日当たりが良い場所は洗濯物が乾きやすい反面、夏は暑くなりやすい、プライバシーが気になるなどのデメリットも。
逆に日当たりが悪いと、冬は寒く、洗濯物も乾きにくいかもしれません。
リビングからのアクセスや、他の部屋との動線も考慮しましょう。
プライバシーが気になる場合は、すりガラス調のパネルを選んだり、腰壁タイプを検討したり、後からカーテンや目隠しフィルムを使うなどの対策が必要です。
また、意外と見落としがちなのが、掃除の手間や雨音。
ガラス面が多いので汚れは目立ちやすく、特に屋根の掃除は大変な場合があります。
屋根材によっては雨音が響くこともあるので、気になる方は事前に確認しましょう。
最後に、新築時のハウスメーカー保証が、後付けの増改築によって影響を受けないか確認することも忘れずに。
可能であれば、ショールームなどで実物を見て、広さや素材感、オプションの使い勝手などを確認するのもおすすめです。
LIXIL徹底比較!サンルーム、テラス囲い、ガーデンルームの違いと選び方
さて、ここからはLIXIL製品に焦点を当て、「サンルーム」「テラス囲い」「ガーデンルーム」それぞれの特徴と違いを詳しく見ていきましょう。
ご自身の目的や予算に合った製品を見つけるためのヒントが満載です。
そもそも何が違うの?サンルーム・テラス囲い・ガーデンルームの基本解説
サンルーム関連の製品を探していると、「サンルーム」「テラス囲い」「ガーデンルーム」といった言葉が出てきて、混乱してしまうことがありますよね。
実は、これらの言葉の定義はメーカーやサイトによって様々で、明確な区分がない場合もあります。
一般的に、最も気密性・水密性が高く、「部屋」に近い性能を持つのが本来の「サンルーム」です。
しっかりとした基礎工事を行い、居室のように使える反面、費用や工期がかかり、固定資産税の対象となることが多いです。
一方、「テラス囲い」は、テラス屋根にサッシやドアを取り付けた簡易的な囲いのことです。
LIXILの「サニージュ」などがこれにあたります。

大きな基礎工事は不要で、柱で屋根を支える構造のため、サンルームに比べて費用を抑えられ、工期も短いのが特徴です。
気密性・水密性はサンルームほど高くありませんが、雨風を防ぎ、洗濯物干しスペースなど実用的な用途に適しています。
固定資産税の対象外となるケースもありますが、自治体による判断が必要です。
「ガーデンルーム」は、テラス囲いよりもデザイン性や快適性を高め、庭とのつながりや暮らしを楽しむことを重視した空間です。
LIXILの「ガーデンルームGF」「ジーマ」「ココマ」などが該当します。
折れ戸でフルオープンにできたり、木目調のデザインを選べたりと、意匠性に優れています。
気密性は製品によりますが、一般的にテラス囲い以上、本格的なサンルーム未満とされています。
価格帯はテラス囲いより高くなる傾向があります。
固定資産税の扱いはテラス囲いと同様、自治体への確認が必要です。
これらの違いを理解するために、以下の比較表を参考にしてみてください。
LIXIL製品タイプ別 比較早わかり表
タイプ | 代表的なLIXIL製品 | 主な違い(構造・気密性) | 主な用途 | デザイン性 | 価格帯目安 (※1) | 固定資産税リスク (※2) |
テラス囲い | サニージュ | 簡易的な基礎・柱構造。気密性は部屋レベルではない。 | 洗濯物干し、収納、簡易な作業スペースなど実用重視 | 標準的 | 60万円台~ | 低~中 |
ガーデンルーム | ガーデンルームGF | テラス囲いよりデザイン性・機能性向上。折戸・腰壁選択可。 | 庭とのつながり、くつろぎ、趣味などライフスタイル重視 | 高い | 100万円前後~ | 低~中 |
ガーデンルーム | ジーマ、ココマ | デザイン・機能性がさらに向上。フルオープン(ジーマ)や腰壁(ココマ)など特徴的。 | 上質なくつろぎ、趣味、接客スペースなどこだわり重視 | 非常に高い | 100万円以上~ | 低~中 |
(※1) 価格は一般的なサイズ・仕様での工事費込み目安であり、オプション等により変動します。
(※2) 固定資産税の課税対象となるかは、最終的に各自治体の判断によります。必ず事前にご確認ください。
このように、根本的な違いは「基礎工事の有無」や「構造」にあり、それが性能、費用、工期、そして税金に影響してきます。
ご自身の「何を一番重視するか」を考えることが、最適なタイプを選ぶ鍵となります。
【LIXIL サニージュ】コスパ重視派に人気!洗濯物干しの強い味方
「とにかく洗濯物干しの悩みを解決したい」「できるだけ費用を抑えたい」という方におすすめなのが、LIXILのテラス囲い「サニージュ」です。

サニージュの最大の魅力は、その実用性とコストパフォーマンスの高さ。
雨、雪、風、ホコリ、花粉などを気にせず洗濯物が干せる基本性能を備えながら、ガーデンルームシリーズに比べて手頃な価格で設置できます。
一般的な1階床納まりタイプ(間口1.5間×奥行6尺程度)なら、工事費込みで60万円台からが目安です。
洗濯物干しスペースとしての機能も充実しています。
風を効率よく取り込むための「縦すべり出し窓」や、ドアを閉めたまま換気できる「採風ドア」、ブラインドのように開閉できる「ルーバー窓」など、開口部のバリエーションが豊富。
これにより、洗濯物が乾きやすく、湿気がこもりにくい環境を作れます。
物干し竿を掛ける金具も、定番の「吊り下げ物干し」から、壁付けタイプ、使わないときはスッキリ収納できる「上下可動物干し」まで、様々な種類が用意されており、耐荷重や使い勝手に応じて選べます。
特に上下可動物干しは、目線の高さで楽に干せて、干した後は上に上げられるので、家事の負担を軽減してくれます。
屋根材には、有害な紫外線をほぼ100%カットするポリカーボネートが標準装備されていますが、日差しによる室温上昇を抑える「熱線吸収タイプ」や、さらに防汚機能が付いた「熱線吸収アクアタイプ」も選択可能。
夏の暑さ対策や冷房費の節約にも貢献します。
設置方法も多様で、リビングから段差なく出入りできる「床納まり」、庭と直接つながる「土間納まり」、雨の多い季節に便利な「ハーフ囲い」、屋根と柱だけのシンプルな「オープン納まり」など、用途や敷地に合わせて選べます。
2階のバルコニーにも設置できるタイプがあり、洗濯動線を改善したい場合に有効です。
デザイン面ではガーデンルームに比べてシンプルですが、屋根形状は直線的なF型とカーブを描くR型から選べ、本体カラーも豊富です。
実用性を第一に考え、コストを抑えたい方にとって、サニージュは非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。
ただし、気密性・水密性は本格的なサンルームや部屋レベルではないため、強い雨風の場合は雨水が吹き込む可能性も考慮しておきましょう。
【LIXIL ガーデンルームGF】デザインと実用性の好バランス!庭とつながる空間
「洗濯物干しだけでなく、庭を眺めてくつろいだり、趣味を楽しんだりする空間も欲しい」「でも、あまり予算はかけられない…」そんな方には、LIXILの「ガーデンルームGF」がおすすめです。

ガーデンルームGFは、サニージュのような実用性に加え、デザイン性や庭との一体感を高めた、いわば「ガーデンルーム入門モデル」。
サニージュよりワンランク上の空間を、ジーマやココマといった上位モデルよりは手頃な価格で実現できるのが魅力です。
標準的なデッキ仕様(間口1.5間×奥行6尺程度)で、工事費込み100万円前後からが目安となります。
GFの大きな特徴は、開口部の選択肢の多さです。
一般的な引き違い窓(テラスサッシ)に加え、扉を折りたたんでコンパクトに収納し、開放的な空間を生み出す「折戸」や、足元を隠してプライバシーを確保しつつ上部から採光・通風できる「腰壁+高窓」を、正面・側面それぞれで自由に組み合わせることができます。
これにより、ライフスタイルや設置場所の環境に合わせた空間づくりが可能です。
デザイン面でも、フレームに木目調のラッピング材を選ぶことができ、住宅や庭との調和を高め、おしゃれな雰囲気を演出できます。
床材には、高品質な人工木デッキ「樹ら楽ステージ」などが使われることが多く、リビングとの一体感も生まれます。
さらに、GFにはDIYでカスタマイズを楽しむための工夫も。
例えば、腰壁の内外に棚を取り付けられる専用金具や、天井の日除けレールにフックなどを取り付けられる金具が用意されており、植物を吊るしたり、小物を飾ったりと、自分好みの空間に育てていく楽しみがあります。
用途としては、庭を眺めるリラックススペース、趣味を楽しむアトリエ、友人家族と集まるBBQスペース、子供やペットの安全な遊び場など、サニージュよりも「暮らしを豊かに彩る」使い方がイメージされます。
もちろん、物干しスペースとしても活用できます。
サニージュと同様、部屋レベルの気密性・水密性はないため、その点は理解しておく必要がありますが、実用性とデザイン性、価格のバランスが取れたガーデンルームGFは、「庭ともっとつながる暮らし」を実現したい方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
【LIXIL ジーマ&ココマ】もっとこだわりたい方へ!個性豊かなガーデンルーム
「せっかくなら、デザインや機能に徹底的にこだわりたい」「まるでリゾートのような特別な空間が欲しい」そんな方には、LIXILのハイエンドガーデンルーム「ジーマ」と「ココマ」がおすすめです。
価格帯はGFよりも上がりますが、それぞれに際立った特徴があり、理想の空間を実現できます。
まず「ジーマ」の最大の特徴は、その圧倒的な開放感です。

側面だけでなく、コーナー部分まで含めて折り戸パネル(折戸)をフルオープンにでき、すべて一箇所にすっきりと収納できます。
これにより、天気の良い日には庭と一体化した広々としたテラス空間が生まれます。
フレームデザインも極限までスリム化され、雨樋を柱内部に通すなど、細部まで美しさにこだわっています。
屋根タイプは、光を取り込む「採光ルーフタイプ」と、天井材を張ることで落ち着いた空間を演出し、ダウンライトなどの照明も設置可能な「軒ルーフタイプ」から選べます。
まさに、季節や気分に合わせて空間の表情を自由に変えられる、贅沢なガーデンルームと言えるでしょう。
価格は施工費込みで110万円以上が目安となります。
一方、「ココマ」は、”わが家のガーデンラウンジ”というコンセプトの通り、リビングと庭をつなぐ、居心地の良い空間づくりに重点を置いています。

特徴的なのは、部屋から見た正面をガラスのFIX(固定)パネルとし、側面を開閉可能な折戸や引き違い窓にするスタイルが多いこと。
これにより、室内にいながら庭の景色を絵画のように楽しむことができます。
また、腰壁タイプが人気で、外からの視線を遮りプライベート感を高めつつ、内装にタイルなどを貼ることでカフェのようなおしゃれな空間を演出できます。
L字型の腰壁なども可能で、囲まれた安心感のある空間づくりが得意です。
タイプも、完全に囲まれた「ガーデンルームタイプ」、側面が開いた「サイドスルータイプ」、屋根だけの「オープンテラスタイプ」があり、バリエーションが豊富です。
価格は施工費込みで100万円以上が目安です。
ジーマが「開放感」を追求するのに対し、ココマは「囲まれた居心地の良さ」と「デザイン性」を重視すると言えるでしょう。
どちらも、内部日除け、収納網戸、カーテンレール、物干しといったオプションは充実しています。
価格は高めですが、妥協せずに理想の空間を追求したい方にとって、ジーマやココマは魅力的な選択肢となるはずです。
固定資産税はかかる?知っておきたい税金の話と確認方法
サンルームやテラス囲い、ガーデンルームを設置する際に、気になるのが「固定資産税」です。
後から予想外の税金がかかることがないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。
固定資産税の基本的な考え方として、建物に固定され、屋根と三方向以上の壁があり、永続的に使用できる空間は、「家屋」とみなされ課税対象となる可能性があります。
この考え方に基づくと、しっかりとした基礎工事を行い、居室に近い性能を持つ「本格的なサンルーム」は、増築扱いとなり、多くの場合、固定資産税の課税対象となります。
一方、LIXILの「サニージュ」のようなテラス囲いや、「ガーデンルームGF」「ジーマ」「ココマ」のようなガーデンルームは、簡易的な基礎(あるいは基礎なし)で設置されることが多く、居室としての利用を主目的としていないため、「家屋」とはみなされず、固定資産税の課税対象外となるケースが多いようです。
ただし、ここが注意点なのですが、テラス囲いやガーデンルームが課税対象になるかどうかは、全国一律の基準があるわけではなく、最終的には設置する市町村の税務担当部署の判断によります。
設置する製品の構造や規模、固定状況、地域の条例などによって判断が異なるため、「テラス囲いだから絶対に大丈夫」「ガーデンルームなら課税されない」とは言い切れません。
まれに課税対象となるケースも報告されています。
まさにグレーゾーンと言える状況です。
したがって、最も確実な方法は、設置を検討している段階で、お住まいの市町村の役所(税務課・資産税課など)に、「LIXILの〇〇(製品名)を設置予定だが、固定資産税の課税対象になりますか?」と直接問い合わせることです。
その際、製品のカタログや図面などがあると、より具体的な回答が得られやすいでしょう。
固定資産税は毎年かかる費用ですので、設置前に確認しておくことで、長期的な資金計画も立てやすくなります。
また、建物の増築にあたる場合は、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)の制限にも関わってくるため、併せて確認しておくと安心です。
まとめ:我が家にぴったりのサンルームを見つけよう
今回は、庭にサンルームやガーデンルームを設置する魅力から、LIXIL製品(サニージュ、ガーデンルームGF、ジーマ、ココマ)の特徴、違い、選び方のポイント、そして注意点まで詳しく解説してきました。
大切なのは、まず「サンルームでどんな暮らしを実現したいか」という目的を明確にすることです。
洗濯物干しの効率を上げたいのか、家族やペットとのくつろぎの空間が欲しいのか、趣味に没頭できるスペースを作りたいのか。
目的によって、最適な製品タイプや必要な機能、そして予算も変わってきます。
LIXIL製品で言えば、
- サニージュ: 実用性重視、特に洗濯物干しスペースとしてコストパフォーマンスを求める方に。
- ガーデンルームGF: 実用性に加え、デザイン性や庭とのつながりも楽しみたい、バランス重視の方に。
- ジーマ&ココマ: 開放感やデザインに徹底的にこだわり、上質で個性的な空間を求める方に。
といった選択肢が見えてくるでしょう。
また、設置してから後悔しないためには、夏の暑さ・冬の寒さ対策、プライバシーの確保、掃除の手間、そして固定資産税といった現実的な問題も考慮に入れる必要があります。
特に固定資産税については、必ずお住まいの自治体に確認するようにしましょう。
この記事が、あなたの理想のサンルーム・ガーデンルーム選びの一助となれば幸いです。
ぜひ、LIXILのショールームなどで実物を確認したり、専門の施工業者に相談したりしながら、ご自宅にぴったりの快適空間を見つけてくださいね。