サンルームは高い?後付け? LIXIL製品で実現するおしゃれな「サンルームの代わり」徹底解説

「サンルームの代わり」をお探しですか? サンルームって、洗濯物を干したり、くつろいだりするのに便利そうで憧れますよね。でも、いざ設置しようとすると、思ったより費用がかかったり、家の構造によっては設置が難しかったり、なかなかハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

実際に、「サンルームを付けたかったけれど、予算が合わなかった」「設置スペースが足りなかった」というお声もよく耳にします。また、サンルームの主な目的である「洗濯物干しスペース」や「ちょっとしたくつろぎ空間」だけであれば、もっと手軽な方法があるのでは?と考える方もいらっしゃるようです。

こんにちは! 私たちは、そんな皆様のお悩みに寄り添うLIXIL製品の販売店です。実は、本格的なサンルームでなくても、LIXILがご提供する豊富なエクステリア製品を上手に組み合わせることで、お客様の理想に近い、快適でおしゃれな空間を作り出すことができるんですよ。

この記事では、「サンルームの代わり」として、お客様がどんな機能を求めているか、例えば「リビングから段差なくスムーズに出られる床が欲しい」「雨の日でも気にせず過ごせる屋根が欲しい」「夏の強い日差しを効果的に避けたい」「お隣さんからの視線を気にせずリラックスしたい」「できれば家の壁に固定しないで設置したい」…など、様々なご要望に合わせて、最適なLIXIL製品とその組み合わせをご紹介していきます。

ウッドデッキ、タイルデッキ、テラス屋根、オーニング、目隠しスクリーン、そして家の壁に固定しない独立タイプのテラスなど、LIXILにはたくさんの選択肢があります。それぞれの製品の特徴やメリット、どんな方におすすめなのかを、わかりやすくお伝えしていきますので、ぜひ、あなたの理想の空間づくりの参考にしてくださいね。

目次

床からのアクセスや屋根付き空間を実現!LIXIL製品で作る「サンルームの代わり」①

サンルームの魅力の一つは、お部屋の中から段差を感じることなく、すっと外に出られるスムーズな動線や、雨が降っている日でも濡れることなく過ごせる屋根付きの空間があることですよね。

まずはじめに、そうした「床」のアクセス性や「屋根」がもたらす利便性を持つ、「サンルームの代わり」として活躍してくれるLIXIL製品から見ていきましょう。これらの製品は、サンルームが持つ機能の一部を、より手軽に、そしてお客様のライフスタイルに合わせて実現するのに役立ちますよ。

リビングの延長に! LIXILのウッドデッキで叶える開放的なくつろぎ空間

お部屋から庭へ、段差なくフラットにつながる空間。これはサンルームが持つ大きな魅力ですが、もっと開放感が欲しい、庭との一体感を楽しみたいという方には、ウッドデッキが「サンルームの代わり」として素晴らしい選択肢になります。

ウッドデッキを設置することで、リビングが外へと広がり、まるで「アウトドアリビング」のような感覚で、庭を身近に感じながらくつろぎの時間を過ごすことができます。天気の良い日には、デッキに出て食事を楽しんだり、お子様やペットが安全に遊べるスペースになったりと、暮らしの楽しみ方がぐっと広がります。

LIXILでは、天然木の風合いを持ちながらも、耐久性やメンテナンス性に優れた人工木材のウッドデッキを豊富にご用意しています。天然木は素敵ですが、どうしても色褪せや腐食、シロアリ被害などの心配がつきもの。その点、LIXILの人工木デッキなら、そうした心配が少なく、長く美しい状態を保ちやすいのが嬉しいポイントです。

中でもスタンダードなモデルとして人気なのが「樹ら楽ステージ」です。このデッキは、樹脂に天然木の木粉を50%配合した人工木材を使用しており、天然木に近い質感ながら、色褪せが少なく、反りやささくれも起きにくいのが特徴です。小さなお子様が素足で歩いたり、ペットが走り回ったりしても安心ですね。

カラーバリエーションも5色あり、お住まいの外壁やインテリアの色調に合わせて選ぶことで、室内とデッキ空間に統一感を持たせることも可能です。敷地の形状に合わせてサイズや形を自由に設計できるので、様々な庭に対応できるのも魅力です。

そして、夏のウッドデッキで気になるのが、「表面が熱くなってしまって、素足で歩けない」という点ではないでしょうか。特に日当たりの良い場所に設置する場合、真夏にはかなりの高温になることもあります。そんなお悩みに応えるのが、LIXILの「デッキDC」です。このデッキは、熱が伝わりにくい特殊な素材と、内部に独立した気泡を持つ独自の構造を採用することで、表面温度の上昇を大幅に抑制します。まるで天然木のように、熱さを感じにくいので、夏場でも快適に過ごしやすくなります。LIXILの従来品と比較して最大約10℃も表面温度の上昇を抑える効果があるというデータもあり、小さなお子様やペットがいるご家庭には特におすすめしたい製品です。

さらにデザインにこだわりたい方には、「樹ら楽ステージ 木彫」という選択肢もあります。天然木が持つ不均一な木目のゆらぎや陰影をリアルに再現しており、より高級感のある空間を演出できます。価格を重視したい場合には、「レストステージ」という、よりお求めやすい価格帯のモデルもございます。

このように、LIXILのウッドデッキは、スタンダードなものから、夏の暑さ対策に特化した機能的なもの、デザイン性を高めたもの、価格を抑えたものまで、幅広いラインナップが揃っています。

これにより、ご予算や重視するポイントに合わせて、最適な「サンルームの代わり」となるデッキ空間を選ぶことができます。サンルームのように完全に囲われてはいませんが、その分、庭との一体感や開放感を存分に味わえるのがウッドデッキの良さ。まずは気軽にアウトドアリビングを楽しみたい、という方にはぴったりの選択肢と言えるでしょう。

雨の日も安心! LIXILのテラス屋根「スピーネ」で作る便利な「サンルームの代わり」

サンルームを検討する理由として、「雨の日でも洗濯物を干したい」「ちょっとした作業スペースが欲しい」といった、屋根付き空間へのニーズは非常に多いです。でも、部屋として完全に囲うほどではなく、まずはシンプルな屋根だけあれば良い、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなご要望にぴったりなのが、LIXILのテラス屋根「スピーネ」です。

「スピーネ」は、LIXILのテラス屋根の中でも、多くのお客様に選ばれているスタンダードなモデルです。建物の外壁に直接取り付ける「壁付けタイプ」で、1階はもちろん、2階や3階のバルコニーにも設置可能なタイプが用意されています。設置場所や用途に合わせて選べる豊富なバリエーションが魅力です。

デザイン面では、屋根の形状を2種類から選べます。一つは、すっきりとした直線的なデザインの「F型(フラットタイプ)」。モダンな住宅やシンプルな外観によく合います。もう一つは、屋根の先端が緩やかにカーブした「R型(アールタイプ)」。こちらは、やわらかな印象を与え、様々な住宅デザインに調和しやすいのが特徴です。

また、「スピーネ」は、設置場所の状況に合わせた対応力も備えています。例えば、柱の位置を少し移動させたり、敷地の形状に合わせて屋根の形をカットしたりといった加工も可能です。これにより、設置スペースが限られている場合や、障害物がある場合でも、取り付けられる可能性が広がります。さらに、積雪地域にお住まいの方のために、雪の重さに耐えられる強度を高めたタイプも用意されています。一般的な地域向けの耐積雪20cm相当から、50cm相当、100cm相当まで、お住まいの地域の積雪量に合わせて選ぶことができるので安心です。

屋根材には、標準でポリカーボネート板が使われています。これは、ガラスの約200倍とも言われる衝撃強度を持ちながら、有害な紫外線をほぼ100%カットしてくれる優れた素材です。万が一、物が落下してきた場合でも割れにくく、安全性が高いのが特徴です。カラーは、すっきりとした印象の「クリアブルー」、すりガラス調で上からの視線を遮りつつ明るさを保つ「クリアマット」、落ち着いた色合いでウッドデッキなどとも相性の良い「クリアブラウン」などから選べます。

さらに機能性を高めたい場合には、オプションの屋根材もおすすめです。「熱線吸収ポリカーボネート板」は、太陽光の熱線(赤外線)を効果的にカットし、屋根下の温度上昇を抑えてくれます。夏場の暑さを和らげ、冷房効率のアップにも貢献します。また、「熱線吸収アクアポリカーボネート(クリアS)」は、熱線吸収機能に加えて、付着した汚れが雨水で流れ落ちやすくなる「防汚機能」が付いています。お手入れの手間を減らしたい方には嬉しい機能ですね。

「スピーネ」は、オプションで物干し竿掛けを取り付けることも可能です。雨の日でも洗濯物を干せる便利なスペースとして活用でき、サンルームの最も一般的な用途の一つを手軽に実現できます。自転車置き場や、ちょっとしたDIYスペース、ガーデニング用品の保管場所など、アイデア次第で様々な使い方ができるのも魅力です。

このように、「スピーネ」は、豊富なバリエーションと対応力、そしてコストパフォーマンスの良さから、手軽に屋根付き空間を作りたいという方に最適な「サンルームの代わり」と言えます。サンルームほどの密閉性はありませんが、雨を防ぎ、日差しを和らげ、便利なユーティリティスペースを生み出す、非常に実用的な選択肢です。

デザイン性と強度を両立! LIXILのテラス屋根「テラスVS」で実現する快適と安心

スタンダードなテラス屋根「スピーネ」でも十分な機能性がありますが、「台風が多い地域だから、もっと風に強いものがいい」「雪がたくさん降るから、しっかりした強度が欲しい」といった、より高い耐候性を求めるお客様もいらっしゃるでしょう。また、機能性だけでなく、デザインにもこだわりたいという方もいるはずです。そんなご要望に応えるのが、LIXILのテラス屋根「テラスVS」です。

「テラスVS」は、その名の通り「Versus(対抗する)」という意味合いが込められており、風や雪といった厳しい自然条件にしっかりと対抗できる「強さ」を追求したモデルです。耐風圧強度は、風速46m/s相当の地域にも対応可能な設計となっており、これは非常に高いレベルの強度です。近年、大型化する台風や突風への備えとして、これだけの強度があれば、大きな安心感につながりますね。

耐積雪強度についても、30cm相当から、地域によっては100cm相当まで対応するラインナップがあり、多くの積雪地域でも安心して設置を検討いただけます。この優れた強度は、柱や梁(はり)などの構造部材の設計を根本から見直し、強度を高めることで実現されています。

もちろん、「テラスVS」は強さだけでなく、デザイン性にもこだわっています。屋根の形状は、「スピーネ」と同様に、直線的でシャープな印象の「F型(フラットタイプ)」と、優美な曲線を描く「R型(アールタイプ)」から選ぶことができます。全体のフォルムは、強度を確保しながらも、すっきりとしたモダンなデザインにまとめられており、現代の住宅によく調和します。

屋根材についても、「スピーネ」と同様に、標準のポリカーボネート板に加え、熱線吸収タイプや熱線吸収アクアタイプといった高機能な屋根材を選ぶことができます。これにより、UVカットはもちろん、夏場の暑さ対策や、汚れの付着抑制といった、快適性を高める機能を追加することが可能です。

当然ながら、「テラスVS」にも、洗濯物干しに便利な竿掛けなどのオプションを取り付けることができます。また、後ほど詳しくご紹介しますが、前面や側面にスクリーンを取り付けることで、雨風の吹き込みをさらに防いだり、プライバシーを高めたりすることも可能です。

「テラスVS」は、スタンダードな「スピーネ」と比較すると、価格帯は少し上がりますが、その分、台風や大雪に対する備えとして、より高い安心感を得られるのが最大のメリットです。特に、沿岸部や風の強い地域、積雪の多い地域にお住まいの方にとっては、非常に心強い選択肢となるでしょう。「サンルームの代わり」として、単に雨を防ぐだけでなく、厳しい天候下でも安心して使える、丈夫で長持ちする空間を求めている方に、ぜひおすすめしたい製品です。デザイン性と強度、そして使いやすさを高いレベルで融合させた、「新基準のテラス」と呼ぶにふさわしいモデルと言えます。

まるで高級リビング! LIXILの「タイルデッキ」で創る上質な空間

リビングから段差なく外へ、という「床」のアクセス性を重視する場合、ウッドデッキが一般的な選択肢ですが、実はもう一つ、LIXILが提案する魅力的な選択肢があります。それが「タイルデッキ」です。ウッドデッキが持つ木の温もりや自然な風合いとは異なり、タイルデッキは、磁器質タイルならではの上質感と、モダンで洗練された雰囲気が特徴です。

LIXILの「タイルデッキ」は、主に600mm角という大判のタイルを使用しています。この大きなサイズのタイルが、空間に広がりと高級感をもたらし、まるでホテルのラウンジや、おしゃれなカフェテラスのような雰囲気を演出してくれます。タイルは、ウッドデッキ(人工木含む)と比べて、表面が硬く、傷つきにくいというメリットがあります。テーブルや椅子を引きずったり、硬いものを落としたりしても、傷が付きにくいので、気兼ねなく使うことができますね。

また、メンテナンス性の高さもタイルデッキの大きな魅力です。タイルは吸水率が非常に低いため、汚れが染み込みにくく、デッキブラシなどで水洗いすれば、簡単にきれいになります。雨の日でも滑りにくい表面加工が施されているので、安全性にも配慮されています。ウッドデッキの場合、経年による色褪せや、隙間に砂埃が溜まることなどが気になることがありますが、タイルデッキなら、そうした心配が少なく、長期間にわたって美しい状態を保ちやすいと言えるでしょう。施工例のコメントでも、部屋の床の高さとほぼ同じ高さに設置できたことへの満足の声が見られます。

デザイン面では、タイルの色を数種類から選ぶことができます。落ち着いた色合いを選べばシックでモダンな空間に、明るい色を選べばリゾートのような開放的な空間にと、演出したい雰囲気に合わせてコーディネートが可能です。デッキの周囲を囲む幕板の色も選べるので、タイルとの組み合わせで、さらにオリジナリティあふれるデザインを楽しむことができます。

ウッドデッキと比較した場合、タイルデッキは質感が硬く、冬場などは少しひんやりと感じるかもしれません。また、初期費用は、一般的にウッドデッキよりも高くなる傾向があります。しかし、その優れた耐久性やメンテナンス性の低さを考慮すると、長い目で見ればコストパフォーマンスが良いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

タイルデッキは、それ単体では屋根がないため、雨を防ぐことはできません。もし屋根付きの空間にしたい場合は、「テラスVS」や後述する「テラスSC」といったテラス屋根と組み合わせるのがおすすめです。タイルデッキとデザイン性の高いテラス屋根を組み合わせれば、まさに「サンルームの代わり」となる、非常にラグジュアリーで快適なアウトドアリビング空間が完成します。

このように、LIXILの「タイルデッキ」は、ウッドデッキとは異なる魅力を持つ「床」の選択肢です。メンテナンスの手間をできるだけ減らしたい方、モダンで高級感のあるデザインがお好みの方、耐久性を重視する方にとって、タイルデッキは非常に満足度の高い「サンルームの代わり」となるでしょう。

日除け・目隠し・独立設置も! LIXIL製品で叶える多様な「サンルームの代わり」②

サンルームに求める機能は、リビングからのスムーズなアクセスや、雨風をしのげる屋根だけではありませんよね。「夏場の強い日差しを遮って、室内を涼しく保ちたい」「洗濯物を干している時や、くつろいでいる時に、外からの視線が気になる」「そもそも、家の壁に穴を開けたり、何かを取り付けたりすることに抵抗がある」…など、日除けやプライバシー確保、設置方法に関するご要望も、サンルームの代わりを探す上で重要なポイントになってきます。

ここでは、そうした多様なニーズに応えるためのLIXIL製品をご紹介していきます。日差しをコントロールするオーニング、プライバシーを守るスクリーン、そして家の壁に頼らず設置できる独立タイプのテラスなど、より快適で自由な空間づくりを実現するための選択肢を見ていきましょう。

夏の日差し対策に! LIXILのオーニング「彩風」で快適な日除け

夏の強い日差しは、室内の温度を上昇させ、冷房の効きを悪くする大きな原因となります。サンルームでも、ガラスの種類によっては日差しが入り込み、夏場は温室のように暑くなってしまうこともありますよね。そんな日差し対策として、非常に効果的なのがLIXILのオーニング「彩風(あやかぜ)」シリーズです。

オーニングとは、建物の窓や壁に取り付ける、布製の開閉可能な日よけのこと。「彩風」は、窓の外側で日差しをカットするため、カーテンやブラインドのように室内で日差しを遮るよりも、はるかに高い遮熱効果を発揮します。LIXILのデータによれば、オーニングを使用することで、冷房費を約1/3にまで抑えることができるとも言われています。これは、夏の省エネ対策としても非常に有効ですね。さらに、有害な紫外線もほぼ100%カットしてくれるので、室内の家具や床の日焼け防止にも役立ちます。

「彩風」シリーズには、いくつかのタイプがあり、設置場所や用途に合わせて選ぶことができます。

「C型」は、本体を収納するボックスが薄型で、軒下やシャッターの上など、取り付けスペースが限られている場所に最適な省スペースタイプです。

「S型」は、スタンダードなタイプで、C型よりもキャンバス(布地)の角度をより広く(最大35度まで)調整できるのが特徴です。

「CR型」は、C型をベースに、先端部分に巻き取り式のメッシュスクリーンを内蔵したタイプ。日差しを遮りつつ、風通しを確保したい場合や、低い角度からの日差し、外部からの視線を和らげたい場合に便利です。

「L型」は、より大きなサイズに対応できる大型タイプで、広いテラスや店舗などにも適しています。出幅も最大3mまで対応可能です。

操作方法も、手動でクランクハンドルを回して開閉する「手動式」、スイッチやリモコンで簡単に操作できる「電動式」、そして電動と手動の両方の機能を備えた「電動・手動併用式」から選べます。電動式には、風が強くなると自動でオーニングを収納する「風力センサー」や、オーニングに一定以上の揺れを感知すると自動で収納する「振動センサー」といった、便利なオプションセンサーを取り付けることも可能です。急な天候の変化があっても、センサーが作動してくれれば安心ですね。

気になる雨への対応ですが、「彩風」は、キャンバスの角度を一定以上(例えばS型なら20度以上)に設定すれば、小雨程度であれば雨よけとしても利用できます。ただし、あくまでも主目的は日よけですので、強い雨や長時間の雨、強風時には必ず収納するようにしましょう。

オーニング「彩風」は、サンルームのように完全に囲われた空間ではありませんが、日差しを効果的にコントロールし、快適な半屋外空間を作り出す「サンルームの代わり」として活躍します。ウッドデッキやタイルデッキと組み合わせれば、日差しの強い日でも快適に過ごせるアウトドアリビングが実現します。開閉式なので、冬場など日差しを取り込みたい季節には収納しておける、その柔軟性も大きな魅力です。

プライバシーを守る! LIXILテラス屋根用スクリーンで作る目隠し

テラス屋根を設置して、雨や日差しをしのげる便利な空間ができたとしても、「隣の家の窓からの視線が気になる」「道路から洗濯物が見えてしまうのがちょっと…」といった、プライバシーに関する悩みが出てくることがあります。サンルームなら壁やガラスで囲まれているので安心ですが、テラス屋根だけだと、どうしても開放的になりがちです。

そんな時に役立つのが、LIXILのテラス屋根用「前面スクリーン」と「側面スクリーン」です。これらは、「スピーネ」や「テラスVS」といったLIXILの壁付けタイプのテラス屋根に追加で取り付けることができるオプションのパネルです。

「前面スクリーン」は、テラス屋根の正面(道路側や庭側)に取り付けることで、前方からの視線を遮ります。「側面スクリーン」は、テラス屋根の左右どちらか、または両方に取り付けることで、隣家など横からの視線をカットします。これらのスクリーンを取り付けることで、テラス空間が程よく目隠しされ、プライベートな空間として、より安心してくつろいだり、洗濯物を干したりすることができるようになります。

スクリーンパネルの素材には、屋根材と同じポリカーボネートが使われることが多く、特に「クリアマット」と呼ばれるすりガラス調のタイプを選べば、光は適度に通しながらも、視線はしっかりと遮ることができます。高さも、腰高程度の1段タイプと、より広範囲をカバーできる2段タイプがあり、目隠ししたい範囲に合わせて選ぶことが可能です。フレームの色も、テラス屋根本体の色に合わせて選べるので、後付けしてもデザイン的な一体感を損なうことはありません。

プライバシー確保に加えて、スクリーンには雨や風の吹き込みを軽減する効果もあります。特に風が強い日や、横殴りの雨の日などには、スクリーンがあることで、テラス内への雨風の侵入を和らげることができます。洗濯物が雨で濡れたり、風で飛ばされたりするのを防ぐのにも役立ちますね。

サンルームのように完全に密閉された空間ではありませんが、テラス屋根にスクリーンを追加することで、「囲まれ感」が生まれ、よりサンルームに近い感覚で使える空間になります。最初からテラス屋根とスクリーンをセットで設置することもできますし、まずはテラス屋根だけ設置してみて、後から必要に応じてスクリーンを追加するということも可能です。このように、段階的に空間をアップグレードしていけるのも、テラス屋根+スクリーンという選択肢のメリットと言えるでしょう。

プライバシーを守りながら、雨風の影響も和らげたい。そんなご要望をお持ちの方にとって、テラス屋根用のスクリーンは、「サンルームの代わり」となる空間の快適性を高めるための、非常に有効なオプションです。

外壁に固定しない選択肢! LIXILの独立テラスで対応可能

テラス屋根やオーニングは、基本的に建物の外壁に固定して設置します。しかし、住宅の構造や材質によっては、外壁に穴を開けることが推奨されなかったり、ハウスメーカーの保証対象外になってしまったりするケースがあります。また、「新築のきれいな外壁に、できれば穴を開けたくない」と感じる方もいらっしゃるでしょう。あるいは、設置したい場所が、必ずしも家の壁際ではない、という場合もあるかもしれません。

そんな時に頼りになるのが、LIXILの「独立タイプ」のテラス屋根です。これは、その名の通り、建物の壁に頼らず、自立する柱だけで屋根を支える構造になっています。そのため、外壁にネジなどで固定する必要が一切ありません。

LIXILの独立テラスの中でも、特に人気なのが「フーゴF テラスタイプ」です。すっきりとしたフラット(F型)な屋根デザインで、様々な住宅スタイルに合わせやすいのが特徴です。柱だけで自立するため、外壁の種類(例えば、ALCやタイル張りなど、穴あけが難しい壁材)を気にすることなく設置できます。また、家本体とは構造的に切り離されているため、将来的に外壁のメンテナンスやリフォームを行う際にも、テラス屋根が干渉しにくいというメリットもあります。サイズバリエーションが非常に豊富なのも魅力で、設置したいスペースに合わせてぴったりのサイズを選びやすいでしょう。本体カラーも、標準のアルミ色に加えて、木目調のラッピングを施した複合色も選べるので、デザインの選択肢も広がります。独立タイプなので、建物と屋根の間にはわずかな隙間ができますが、オプションの「躯体すき間ふさぎ材」を取り付ければ、雨の吹き込みを最小限に抑えることができます。自転車置き場や勝手口の屋根、庭の中の休憩スペースなど、様々な用途で活用されています。

もう一つ、ユニークな独立テラスとして「テラスVB」があります。こちらは、「中柱タイプ」といって、屋根を支える柱が、一般的な独立テラスよりも建物側に近い位置に配置されています。これにより、テラスの先端(外側)に柱がないため、視界が遮られにくく、より開放的な眺めを楽しむことができます。柱の位置もある程度移動させることができるので、敷地に障害物がある場合など、設置条件が厳しい場所にも対応しやすいのが特徴です。

さらに、後ほどデザイン性の高さでご紹介する「テラスSC」にも、独立タイプがあります。デザイン性を最優先したい、かつ壁に固定したくない、という場合には、こちらも有力な選択肢となります。

このように、独立タイプのテラス屋根は、「壁に固定できない・したくない」という制約をクリアできる画期的なソリューションです。また、設置場所の自由度も高いため、家の壁際だけでなく、庭の中や通路など、アイデア次第で様々な場所に屋根付き空間を創出できます。「サンルームの代わり」として、設置場所や方法に制限を感じていた方にとって、まさに可能性を広げてくれる選択肢と言えるでしょう。

デザインで選ぶなら! LIXILのアルミテラス「テラスSC」で美しい「サンルームの代わり」

これまで、機能性や利便性を中心に「サンルームの代わり」となるLIXIL製品をご紹介してきましたが、「とにかく見た目にこだわりたい」「家の外観に合う、おしゃれな空間にしたい」という方も多いはずです。そんなデザイン志向のお客様に、自信を持っておすすめしたいのが、LIXILのアルミテラス「テラスSC」です。

「テラスSC」は、”Simple & Clean” をコンセプトに、徹底的に無駄を削ぎ落とした、ミニマルで美しいデザインが最大の特徴です。一般的なテラス屋根が、柱と梁(はり)で骨組みを作り、その上に屋根材(ポリカーボネートなど)を乗せる構造なのに対し、「テラスSC」は、屋根そのものが構造体となる「屋根構造」を採用しています。これにより、屋根下のフレームや垂木(たるき)といった部材がなくなり、非常にすっきりとした印象を与えます。

屋根材には、光を通すポリカーボネートではなく、アルミ形材を使用しています。このアルミ屋根は、強度を保ちながら、わずか40mmという驚異的な薄さを実現。シャープで洗練された印象は、他のテラス屋根とは一線を画します。また、屋根材がアルミなので、太陽光を完全にシャットアウトし、下に濃い影を作り出します。夏場の強い日差しを確実に遮りたい場合には、非常に効果的です。防火地域や準防火地域でも設置可能な不燃材である点も、都市部などではメリットになることがあります。

デザインへのこだわりは細部にも表れています。屋根を固定するためのネジやボルト類は、下から見えないように巧みに隠されています。雨水を流すための雨樋(あまどい)も、柱と一体化したデザインになっており、外からは雨樋の存在を感じさせません。こうした徹底したノイズレスデザインが、「テラスSC」の上質感を高めています。

カラーバリエーションも豊富で、アルミの質感を活かした色だけでなく、柱と屋根の色を変えてツートンカラーにすることも可能です。木目調のカラーを選べば、モダンな中にも温かみのある表情をプラスすることもできます。設置タイプも、壁付けタイプと独立タイプの両方が用意されているので、デザインは気に入ったけれど壁には固定したくない、という場合にも対応できます。

「テラスSC」は、LIXILのテラス屋根の中でも、価格帯としては高めのプレミアムな位置づけになります。しかし、その卓越したデザイン性は、住宅の外観を格上げし、まるで建物の一部であるかのような、美しく調和のとれた空間を生み出します。日本の伝統的な建築に見られる「軒(のき)」のような、内と外をつなぐ心地よい中間領域を作り出し、暮らしに豊かさをもたらしてくれるでしょう。

機能性だけでなく、デザイン性を最優先して「サンルームの代わり」を選びたい、という方にとって、「テラスSC」は、他に代わるもののない、唯一無二の選択肢となるはずです。

LIXIL サンルーム代替案 比較表

ここまで様々なLIXIL製品をご紹介してきましたが、それぞれの特徴を一覧で比較できるように、簡単な表にまとめてみました。ご自身の希望する機能や優先順位と照らし合わせながら、最適な選択肢を見つけるための参考にしてください。

LIXIL製品カテゴリ/例床アクセス屋根日除け目隠し独立設置主なメリット注意点
ウッドデッキ (樹ら楽ステージ/デッキDC)××開放感、自然な風合い、リビングとの一体感屋根・囲いなし、熱さ対策(DC以外)
タイルデッキ××高級感、高耐久性、低メンテナンス屋根・囲いなし、冬場は冷たい可能性、比較的高価
テラス屋根 (スピーネ/テラスVS)×△(注1)×雨除け、物干しスペース、豊富な選択肢(スピーネ)、高強度(VS)壁付け必須、側面は開放(注1)
アルミテラス (テラスSC 壁付/独立)×△(注1)○(独立)卓越したデザイン性、高耐久アルミ、日差し完全遮断高価、光を通さない
オーニング (彩風)×△(注2)△(CR型)×効果的な日除け・遮熱、省エネ、開閉可能雨天・強風時収納推奨、布の耐久性
独立テラス (フーゴF/テラスVB/テラスSC独立)×△(注1)外壁固定不要、設置自由度が高い、開放感(VB)地面への柱設置スペース要、壁との隙間(対策有)

(注1) オプションのスクリーン設置で対応可能

(注2) 小雨程度の雨よけとして利用可能(角度・条件による)

(記号: ◎=主な機能/非常に得意, ○=得意/可能, △=部分的/条件付き, ×=不可/不得意, -=該当せず)

この表はあくまで目安です。実際の製品選びの際には、設置場所の状況やご予算、デザインのお好みなどを考慮し、専門のスタッフにご相談いただくことをお勧めします。

まとめ:あなたにぴったりの「サンルームの代わり」を見つけましょう

いかがでしたか? 一口に「サンルームの代わり」と言っても、LIXILにはウッドデッキ、タイルデッキ、様々なタイプのテラス屋根、オーニング、そして独立テラスなど、お客様の目的やご予算、お住まいの状況に合わせて選べる、本当にたくさんの選択肢があることをお分かりいただけたでしょうか。

本格的なサンルームを設置するとなると、費用も工事も大掛かりになりがちですが、今回ご紹介したような製品を上手に活用すれば、もっと手軽に、そして柔軟に、快適な屋外空間を手に入れることができます。

大切なのは、ご自身がサンルームに何を一番求めているのか、どんな使い方をしたいのかを、まずはっきりとさせてみることです。「リビングから段差なく、庭へ気軽に出られるようにしたい」「とにかく雨の日でも洗濯物を干せるスペースが最優先」「夏の西日をなんとかしたい」「隣家からの視線を気にせず、プライベートな時間を過ごしたい」「家の壁には、何も取り付けたくない」…など、優先順位を決めることで、自ずと最適な答えが見えてくるはずです。

もしかしたら、一つの製品だけでなく、例えばウッドデッキとテラス屋根を組み合わせたり、テラス屋根に後からスクリーンを追加したりと、複数の製品を組み合わせることで、より理想に近い空間が実現できるかもしれません。

私たちLIXIL製品販売店では、お客様一人ひとりのご要望やライフスタイル、お住まいの状況をじっくりとお伺いし、豊富な知識と経験に基づいて、最適なプランをご提案させていただきます。「今日紹介されていた製品について、もっと詳しく知りたい」「うちの家に設置できるかどうか、一度見に来て相談したい」「費用はどれくらいかかるの?」など、どんなことでも構いません。どうぞお気軽に、私たち専門スタッフにお声がけくださいね。

LIXILの公式ウェブサイトでは、各製品のさらに詳しい情報や、たくさんの施工事例をご覧いただくこともできます。また、お近くのLIXILショールームでは、実際に製品の色や質感を確認したり、操作性を試したりすることも可能です。ぜひ、あなただけの快適で素敵な「サンルームの代わり」となる空間づくりを、私たちにお手伝いさせてください。ご連絡、お待ちしております!

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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