樹脂のウッドデッキは、耐久性やメンテナンスの手軽さから、近年多くの家庭や施設で選ばれる人気の選択肢です。
この記事では、樹脂のウッドデッキを検討している方に向けて、基本的な特徴や選び方、そして樹脂製ウッドデッキのデメリットや価格帯、DIY施工のポイントについて詳しく解説します。
また、人工木ウッドデッキの寿命や劣化についての実態、平均費用やカラーバリエーションの選び方といった実用的な情報も網羅。
リクシルの人気製品を例に、具体的な商品や特徴をご紹介しつつ、施工方法や日常的なお手入れ方法まで幅広くお伝えします。これからウッドデッキを導入したい方、現在のデッキからリプレースを検討中の方に役立つ内容をお届けします。
- 樹脂のウッドデッキの特徴やメリットを理解できる
- ウッドデッキ 樹脂のデメリットや注意点を知ることができる
- リクシルなどの人気製品や価格帯の目安を把握できる
- DIY施工やメンテナンス方法について学べる
樹脂のウッドデッキの基本と選び方
- 樹脂製ウッドデッキとは?特徴とメリット
- ウッドデッキ(樹脂)リクシルの人気製品
- 樹脂製ウッドデッキ 価格帯の目安
- 人工木(樹脂製)ウッドデッキのデメリット
- カラーバリエーションの選び方とポイント
- 樹脂製ウッドデッキをDIYで施工する方法
樹脂製ウッドデッキとは?特徴とメリット
樹脂製ウッドデッキは、天然木材ではなく人工素材を主成分としたウッドデッキの一種です。この素材は、木粉や樹脂を組み合わせた「人工木」としても知られています。見た目は天然木に近い質感や色合いを持ちながら、木材特有の問題を解消する点が特徴です。
まず、大きなメリットの一つが耐久性の高さです。樹脂製ウッドデッキは腐食しにくく、シロアリやカビなどの被害を受けにくいという特長があります。そのため、屋外で使用しても長期間美しさを保つことが可能です。
また、メンテナンスが簡単な点も見逃せません。天然木と異なり、定期的な防腐処理や塗装が必要なく、日常的なお手入れとしては水洗いや簡単な拭き掃除で十分です。これにより、忙しい家庭でも気軽に取り入れることができます。
デザイン性にも優れており、カラーバリエーションが豊富なため、家の外観や庭の雰囲気に合わせて選べるのもポイントです。さらに、木材特有のささくれが発生しないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
ただし、メリットだけでなく注意点もあります。例えば、表面が熱を吸収しやすい製品もあり、夏場はデッキの床温度が高くなることがあります。このため、設置場所や日よけ対策を考える必要があります。
総じて、樹脂製ウッドデッキは美観と機能性を兼ね備えた選択肢として、現在では多くの家庭で支持されています。天然木の雰囲気を楽しみながら、メンテナンス負担を軽減したい方には特におすすめです。
何よりウッドデッキがあると室内から庭への動線が非常に楽になります。
ウッドデッキ(樹脂)リクシルの人気製品
エクステリア分野で幅広い製品を提供するLIXILは、樹脂製ウッドデッキの分野でも豊富なラインアップを誇ります。その中でも特に人気の製品として、「樹ら楽ステージ」シリーズが挙げられます。この製品は、高い耐久性と手入れのしやすさを兼ね備え、家庭用から商業施設まで幅広い用途で選ばれています。
「樹ら楽ステージ」の特徴の一つは、豊富なサイズとカラーバリエーションです。これにより、設置場所や好みに応じてカスタマイズが可能で、家全体のデザインに調和するデッキを作り上げられます。また、表面は特殊な加工が施されており、滑りにくく安全性が高いのも魅力の一つです。
次に挙げられるのが、「レストステージ」です。このモデルは、コストパフォーマンスに優れながらも、耐久性と美観をしっかり兼ね備えています。最も金額が安い人工木ウッドデッキです。
ただし、高さやカラー、オプションなどに制限はあります。
「樹ら楽ステージ 木彫タイプ」は、リアルな木目デザインが特徴で、天然木の風合いを求める方に人気です。このタイプはリゾート感のある庭づくりにも適しており、庭全体を華やかに演出する効果があります。
設計事務所でも取り入れられる商品です。
独特なカラーとデザインで、落ち着いた大人の雰囲気が出ている「デッキDS」という商品もあります。
床材に特殊なビンテージ加工が施されているため、他のウッドデッキとは一線を画します。
最後に紹介するのは、床板が熱くなりにくい最新のウッドデッキの「デッキDC」。
樹脂製ウッドデッキのデメリットである、床板が熱くなることを軽減した商品で、お子様やペットにも安心です。
LIXILの樹脂製ウッドデッキは、選択肢が多いだけでなく、設計の自由度も高いため、どんな住宅にも適合しやすいのが強みです。また、施工業者を通じた設置だけでなく、一部製品はDIYでの取り付けも可能であるため、自分の手でデッキを作り上げる楽しみも提供します。
LIXIL製品はその品質と実績から、国内市場で圧倒的な支持を受けています。初めてウッドデッキを導入する方や、既存デッキからのリプレースを検討している方にとって、安心して選べるブランドと言えるでしょう。
樹脂製ウッドデッキ 価格帯の目安
樹脂製ウッドデッキの価格帯は、素材やサイズ、施工方法によって幅広く異なります。
小さめのサイズ、間口2.7m×出幅1.2mなら17万円前後。この金額は商品代+工事代+消費税を含んだ金額ですが、地面の状態や商品のグレードによって金額は前後します。
具体的な価格を検討する際には、以下の点を考慮するとよいでしょう。まず、使用する材料の種類です。LIXILなどの大手メーカーが提供する製品では、品質や耐久性が高い反面、比較的高価なものもあります。一方で、ホームセンターやオンラインショップで購入できるDIY向けキットは、コストを抑えられる場合が多いです。
また、施工方法も重要です。専門業者に依頼する場合は、技術料や交通費が加算されるため、全体的な費用が上がります。一方、DIYでの設置を選べば、これらの費用を削減することが可能ですが、工具や材料の準備にコストと時間がかかることを考慮する必要があります。
価格帯を抑えるためのポイントとして、必要最低限のサイズで設計することが挙げられます。デッキの使用目的を明確にし、無駄なスペースを省くことで、費用を削減できます。また、セール時期を狙って購入することや、複数の業者から見積もりを取ることも有効な手段です。
最後に、価格だけでなく耐久性やメンテナンス費用も考慮して選ぶことが大切です。安価な製品を選んだ場合でも、長期的なコストが高くつく可能性があるため、総合的な視点で検討することをおすすめします。
人工木(樹脂製)ウッドデッキのデメリット
人工木ウッドデッキには多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておくことが重要です。まず、代表的なデメリットとして熱を吸収しやすい性質が挙げられます。特に夏場の直射日光下では、デッキ表面が非常に熱くなり、裸足で歩くのが困難になることがあります。このため、日陰を作る工夫や、デッキカーペットの使用を検討する必要があります。
次に、天然木に比べて質感が劣ると感じる人がいる点です。人工木は高い技術で木材の風合いを再現していますが、触ったときの感触や見た目において、やはり天然木には及ばないと感じる場合があります。特に、天然素材の独特の香りや経年変化を楽しみたい方には、満足度が低くなる可能性があります。
また、初期コストが高めである点も考慮すべきです。天然木と比較してメンテナンス費用が少ないため、長期的にはコストパフォーマンスが良いとされていますが、初めて購入する際の価格が高めに設定されているため、予算に余裕がない場合は導入をためらうこともあります。
これらのデメリットを踏まえた上で、自分の用途やライフスタイルに合ったウッドデッキを選ぶことが重要です。人工木ウッドデッキは適切な使い方をすれば非常に満足度の高い製品となるため、事前にしっかりと検討することをおすすめします。
カラーバリエーションの選び方とポイント
樹脂製ウッドデッキを選ぶ際、カラーバリエーションは重要なポイントの一つです。見た目の美しさや庭全体のデザインに大きく影響を与えるため、慎重に選ぶことをおすすめします。
まず、家や庭のデザインに合う色を選ぶことが基本です。例えば、ナチュラルな雰囲気を重視するなら、ブラウンやベージュ系のカラーが適しています。一方で、モダンなデザインを目指す場合は、グレーやダークブラウンなど、シックな色合いを選ぶと統一感が出ます。
次に、実用性も考慮することが大切です。濃い色は汚れが目立ちにくい一方で、直射日光を受けると熱を吸収しやすくなる傾向があります。逆に明るい色は熱を反射しやすいものの、汚れが目立つ可能性があります。このため、デッキの使用目的や設置場所の日当たりを考慮して選びましょう。
一般的には色が濃いものは熱を吸収しやすく、床板が熱くなる傾向はあります。
樹ら楽ステージの特定色、デッキDCは床板が熱くなりにくい特徴があります。当社で実験した結果、樹ら楽ステージ木彫は床板の温度が上がりづらいという結果が出ております。
また、長期的な視点で選ぶことも重要です。樹脂製ウッドデッキは耐久性が高いため、一度選ぶと長期間使用します。そのため、流行に左右されず、飽きの来ない色を選ぶことがポイントです。カラフルな選択肢もありますが、無難な色を選ぶことで、家の価値を損なうリスクを軽減できます。
さらに、サンプルを取り寄せて確認することをおすすめします。カタログやウェブサイトで見た色と、実際の製品の色合いは異なる場合があります。実際にデッキに当ててみることで、より適切な選択ができます。
最後に、メーカーが推奨する組み合わせを参考にするのも良い方法です。多くのメーカーがカラーバリエーションに合わせたコーディネート例を提示しているため、それをヒントに自分のデザインに取り入れることが可能です。
樹脂製ウッドデッキをDIYで施工する方法
樹脂製ウッドデッキをDIYで施工することは、コストを抑えるだけでなく、自分で作る楽しさも味わえる方法です。ただし、作業には計画と適切な準備が必要です。
まず、材料の選定と購入が最初のステップです。必要な材料として、デッキ材、下地材、ネジやボルト、専用工具などがあります。ホームセンターやオンラインショップでは、DIY用に設計されたキットが販売されている場合もありますので、初心者にはこれがおすすめです。
次に、設置場所の準備を行います。地面を平らにし、雑草や不要なものを取り除きます。その後、防草シートを敷いておくと、雑草の発生を抑えられます。また、地盤が柔らかい場合は砂利やコンクリートブロックを敷いて、土台が安定するように整えることが重要です。
土台の組み立てでは、水平を保つことがポイントです。水準器を使用して、しっかりと平らになるよう調整します。これがデッキ全体の安定性に直結するため、時間をかけて慎重に行いましょう。
次に、デッキ材を取り付ける作業に進みます。デッキ材は事前にカットされていることが多いため、説明書を確認しながら順番に固定していきます。固定には専用のネジを使用することで、素材の割れを防ぐことができます。
最後に、仕上げ作業を行います。エッジ部分をきれいに整え、必要に応じて保護シートを貼るなどして完成度を高めます。施工が終わったら、しっかりと安定しているか確認し、安全性を確認することを忘れないでください。
DIYでの施工は手間がかかるものの、完成した際の満足感は非常に高いです。正しい手順を踏めば、見栄えもよく耐久性のある樹脂製ウッドデッキを自分の手で作り上げることができます。
樹脂のウッドデッキの耐久性とメンテナンス
- 樹脂ウッドデッキの寿命はどのくらい?
- 人工木のウッドデッキは劣化する?耐久性の実態
- ウッドデッキは何年くらい持つのか?寿命と活用法
- メンテナンス方法と耐久性を高めるコツ
樹脂ウッドデッキの寿命はどのくらい?
樹脂ウッドデッキの寿命は、一般的に20年以上とされています。この長い耐久性は、素材そのものの特性によるものです。樹脂ウッドデッキは、プラスチックや木粉などの複合材料で作られており、腐食やシロアリ被害に強いことが特徴です。
ただし、寿命には設置環境とメンテナンスが大きく影響します。例えば、直射日光が当たり続ける場所に設置されている場合、色あせが進むことがありますが、構造自体が劣化するわけではありません。一方、適切な掃除やケアを行うことで、より長く美しさを保つことが可能です。
樹脂ウッドデッキは、定期的な清掃や必要に応じた保護処理を施すことで、さらにその寿命を延ばすことができます。特に葉っぱや土埃が溜まらないように注意することで、湿気による劣化を防ぐ効果があります。
1点注意しないといけないのは、直射日光による幕板の変形です。
樹脂製のウッドデッキでも強い直射日光が当たり続けることで、特に側面に設置している幕板という部材が変形してしまうことがあります。
頻発することではないですが(約20年間の全国販売で5件程度)、可能性としてはあり得ます。
人工木のウッドデッキは劣化する?耐久性の実態
人工木のウッドデッキは劣化する場合もありますが、その速度や程度は自然木に比べて圧倒的に遅いです。人工木は、木材とプラスチックを混ぜ合わせた複合材料で作られており、腐食やシロアリによる被害がほとんどありません。このため、耐久性が非常に高いことが評価されています。
一方で、人工木も完全に劣化しないわけではありません。例えば、紫外線や風雨に長期間さらされることで、色あせや細かいひび割れが発生することがあります。ただし、これらの劣化は表面的なものであり、デッキ全体の強度や安全性には大きな影響を与えない場合がほとんどです。
耐久性を維持するためには、定期的な清掃や適切なメンテナンスが必要です。葉っぱや汚れが溜まると湿気がこもりやすくなり、表面の汚れが目立ちやすくなります。また、高圧洗浄機を使用する際は、水圧を低く設定するなどして、素材を傷めないように注意しましょう。
人工木の劣化に関してもう一つ重要なのは、選んだ製品の品質です。価格が低い製品ほど、長期使用での耐久性に差が出ることがあります。信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことで、より安心して長期間使用できるでしょう。
劣化の進行を最小限に抑えるためには、日常的なお手入れとともに、メーカーの取り扱い説明書に従った保護剤の使用なども有効です。これにより、人工木ウッドデッキの美しさと機能性を長く維持することが可能です。
ウッドデッキは何年くらい持つのか?寿命と活用法
ウッドデッキの寿命は素材によって異なります。例えば、自然木を使用したウッドデッキでは、定期的な防腐処理が必要であり、適切なメンテナンスを行った場合でも10~15年程度が一般的な寿命とされています。一方で、樹脂製や人工木のウッドデッキは、耐久性に優れており、20年以上使用できることが期待されています。
寿命を左右する重要な要素の一つに設置環境があります。直射日光が常に当たる場所や、湿気が溜まりやすい場所に設置されたウッドデッキは、劣化が早まる傾向にあります。また、頻繁に人が歩く場所や重量物を載せるデッキ部分は、摩耗が進む可能性があります。このような点を考慮して、適切な素材選びと設置方法が重要になります。
さらに、ウッドデッキはその寿命を全うする前にリフレッシュしたり、部分的に修繕することで、さらに長く使うことが可能です。特に、人工木や樹脂製ウッドデッキの場合、傷ついた部分だけを取り替えることが容易で、全体を作り直す必要がありません。こうした点で、長期的なコストパフォーマンスも優れています。
ウッドデッキの活用法として、屋外リビングスペースやガーデニングの一部として使うほか、子どもの遊び場やバーベキューエリアとしても人気です。寿命を意識しながら適切に使うことで、ウッドデッキは生活に彩りを加える長期的な投資となります。
日常的なお手入れ方法で長持ちさせる秘訣
ウッドデッキを長持ちさせるためには、日常的な掃除と簡単な手入れが重要です。まず、葉っぱや土埃などがデッキの表面や隙間に溜まらないように、定期的にほうきや掃除機を使って清掃することを心がけましょう。特に雨の日の後は、水はけが悪くなる原因となるため、速やかに掃除を行うのが理想的です。
また、汚れがひどい場合は、中性洗剤を使った拭き掃除がおすすめです。強い洗剤や研磨剤は素材を傷つける可能性があるため避け、柔らかい布やスポンジを使って優しく拭き取りましょう。これにより、表面をきれいに保つとともに、カビの発生を抑えることができます。
さらに、家具や重い物をデッキの上に配置する際には、ゴムキャップや保護マットを使用することで、表面に傷がつくのを防ぐことができます。デッキに直接重い物を置くと、時間の経過とともにその部分が凹むことがあるため、負荷を分散させる工夫も必要です。
季節ごとの手入れも忘れないようにしましょう。例えば、冬には雪がデッキの上に積もらないよう、こまめに除雪することが重要です。湿気や凍結が原因で劣化が進むことを防ぐため、これらの対策が欠かせません。
最後に、日常的な点検も大切です。例えば、表面に亀裂が入っていないか、ネジが緩んでいないかなどを定期的にチェックし、必要に応じて補修を行いましょう。これらの手入れを習慣化することで、ウッドデッキは美しさと機能性を長期間にわたって維持することができます。
樹脂のウッドデッキの基本と活用のポイント
- 樹脂のウッドデッキは耐久性とメンテナンス性が高い
- 腐食やシロアリの被害を受けにくい
- デザイン性が高くカラーバリエーションが豊富
- 日常的な掃除で美観を維持できる
- メンテナンスの手間が少なく忙しい家庭に向いている
- 夏場は表面が熱くなる場合があるため日よけ対策が必要
- DIYでの施工が可能な製品もある
- LIXILの「樹ら楽ステージ」など人気シリーズが多い
- 価格はサイズや設置条件によって異なる
- 長期間使用できるためコストパフォーマンスが高い
- 紫外線による色あせや劣化が発生する場合がある
- 天然木に比べて初期費用が高い
- 小さな子どもやペットがいる家庭にも安心して使える
- 購入時はサンプルを確認し実際の色合いを把握することが重要
- 長持ちさせるために定期的な点検と軽微な修繕が必要